Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

アネモネの処世術

 

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春を告げる球根花の筆頭は

アネモネなんじゃないでしょうか?

(諸説あり)

 


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肉眼で見ていると

あまりわからないのですが、

花びらの外側は

こんなに毛羽立っていたのですね。

 

いや 実は この花、

花びらに見えるところは「萼」であって

厳密に言うと花びらは無いのですって。

不思議…!

 


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開花するまで このケバケバによって

外敵から身を守るという戦略なのですかね。

 

このところ

八重咲きのものが店頭では主流になっているアネモネですが、

 


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一重のアネモネの「ふわひら感」も

なかなか捨てがたいのです。

 


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まだ寒い時期から結構長い期間

楽しませてくれたわが家の一重アネモネ

終盤には

もはやケバケバは跡形もなく

こんなシナシナ、透け透けの花びらになってまいりました。

(…いや、「萼」でしたね。)

 

 

これらは

自宅道路際の植栽域に植えられているので

道行く方々から

賞賛の声やお褒めの言葉をかけられることもしばしば。

 

一足先に春気分を味わわせてくれる

この開花タイミングが、

何より 人のこころに働きかけるんでしょうね。

 


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時を同じうして、

同じキンポウゲ科ラナンキュラス

活躍し出しました。

 


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うーむ これは…

お好みもあると思いますが、

満艦飾に咲き誇る前の

ぷっくりした蕾の時期の方が可愛いような…

 

庭景色としては

ゴージャスな咲きっぷりよりも

風にそよぐ 「ふわひら感」が欲しくなる

私たちなのですよ。

 

 

先日のNHK趣味の園芸」で

ラナンキュラスオステオスペルマム

どっちを植える?

…という対決をやってましたが、

うーん、どっちもイマイチ!と

意地悪く思ってしまったのは

その観点によるものでした。

 

一般論としては

「適材適所」なのだとは思いますが、

花のたたずまいにも「格」というものがあり

草丈やそよぎ方

テクスチャーなど

さまざまな要素を吟味して

それぞれのお庭への導入を考えるのが

プロの仕事なんじゃなかろうか?

(…なんてな。)