Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

百葉帖と百花帖

 

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病室で暇を持て余している身内へのお見舞いに

何か良さげな本はないか…

と 久々に立ち寄った書店でたまたま見つけたこの2冊。

 

これに関しては もちろん自分用!(笑)

 


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雨宮ゆかさん(挿花家)・ 雨宮秀也さん(写真家) ご夫妻による、

出版ホヤホヤの「百葉帖」と「百花帖」です。

 


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魅力的なネーミングとジャケットに違わず

パラパラ眺めるだけでわかる、素晴らしい内容!

迷わず初版第1刷をゲットしました。

 

 

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何が素晴らしいかって…

植物のラインナップ と

ハイセンスなスタイリング です!

 


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葉守でいま咲いている花も

ばっちり見つかります♪

 

添えられた文章も味わい深くて◎

 


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選び抜かれた花器とのコーディネートも

素敵過ぎる…

 


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地味な花にも光を当ててくれていて

うれしくなりますね。

 


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さてさて…

いま この庭に

彩りをもたらしてくれているのは

ノコンギク

 


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キヨスミシラギク。

 

 


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ジューンベリーの葉も

条件が良い樹冠近くでは

かなり 赤く色づいてきました。

 

虫喰いの穴越しに見る青空も

なかなか乙ですなぁ…

 


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草モミジとして美しく黄葉してきたのは

チョウジソウ。

 

ツワブキの花にも負けないぐらい

辺りをパッと明るくしてくれる

鮮やかなレモンイエローです!

 

 

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とにかく この2冊には

大変刺激を与えてもらい、

葉守でやるべきことのヴィジョンが

なーんとなく見えかけてきたような気がします。

(↑…まだ見えてなかったのか〜い!)

 

特設サイトはこちら↓

https://www.hibihana.com/news/最新刊「百花帖」「百葉帖」/

 

 

 

 

 

金木犀の二番花

 

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一昨日あたりから

街を歩いていると どこからともなく

金木犀のいい香り♪

 


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ひと月ほど前にも

少し咲き始めた頃があったかと思います。

(その頃はバタバタしていて

じっくり見れなかったので 、

ほのかに漂ってくる香りだけ 感じていました。)

 


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そう

金木犀は二度咲きするのです!

(しない個体もあるかもしれませんが)

 

行きつ戻りつする秋の気候を

知り尽くしているかのような生態ですね。

 

 

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(↑この画像は「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」からお借りしました。)

金木犀の花を白ワインに漬け込んで

簡単に桂花陳酒を作ることもできるようです。

https://koizumipress.com/archives/11599

いつかやってみたい!

 

採取した花を

サッと水洗いする方が良さそうなのですが、

あまり洗ったり 水気を拭いたりするうちに

香りは飛んじゃいそうだな…

 


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ムクロジの葉がますます落ちて

明るくなった樹下では

ナツハゼの紅葉がまた進んでいます。

 


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ケイトウのダークレッドと呼応して、

この季節ならではの

カラーパレットを展開しているのでした。

 

 

 

 

 

 

The Container Gardens @ Chelsea 2021

 

 

Bunnyさんのチェルシー・レポート・シリーズから

今回は「コンテナガーデン」作品を。

 

単体のコンテナの出来を競うのではなく

あくまで「コンテナで構成した庭空間」。

 

日本だと

気軽に移動できるコンパクトさが魅力…

と考えられることが多い気がしますが、

この場合は

位置はほぼ固定される大型のもので

構成されています。

 

素敵なスタイリングを目指すなら

コンテナ自体のテクスチャや色、

そしてフォルムが重要な要素だということを

再認識させられますね。

 

ホームセンターとかでは

あまり店頭に並ばないので

こんなの日本では手に入らないよ〜と

諦める方も居られそうですが、

今の時代 ネットで探せば

イメージを叶えるものも見つかるかと思います。

 

例えばこちらで…↓

https://www.rakuten.co.jp/barge-ec/

 

 

何でもそうですが、

間に合わせで

不本意なものを入手してしまわない。

見つかるまでは待つ。

…という美意識が大事です!

 

 

動画の最後に紹介された

フューシャピンク使いのgreenhouseは

「ショーガーデンなら これぐらい弾けてくれなくちゃ!」…

という見本のようですね。

 

あちこちに散りばめられたアイディアや小ネタが

心にくいばかり…!

 

われわれも

2008年の「神戸花物語」に

ショーガーデンを出品させていただいて以来

こうした作品を作っていないので

また 遊び心満載の庭を作ってみたくなりました…

(↓そのときの作品)

http://greatoaks.in.coocan.jp/work-hanamonogatari.htm

 

 

 

 

 

 

空気が澄んできました。

 

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鯖雲がほぐれて広がったような空。

秋が少しずつ進んできましたね。

 


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ムクロジの葉がかなり黄葉して落ち、

間引かれた感じの

すっきりと美しい梢。

 


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枝先に実った淡黄色の実が

夕日を浴びて

ゴールドに輝いています!

 


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強い風が吹くと  

ひとたまりもなく 飛ばされてしまいます。

 


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ウッドデッキ上に転がるムクロジの実。

落下時には

果肉越しとはいえ

硬い種とハードウッドの衝撃が

少なからずあったことでしょう。

 

 


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同じく デッキ上で

危ういバランスで着地しているのは

おなじみギンナンさん。

 


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前回採集日から1週間経って

また そこそこまとまった数が地面に落ちています。

 


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この界隈 奥へ進むには

踏まずに歩くことは ほぼ無理というもの。

 

またトングを手に取り 

拾い集めること約15分。

たちまち レジ袋2個分の収穫ができました!

 


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ツワブキの黄色い花が

そこかしこで咲いています。

 

色の少なくなったこの季節の庭に

貴重な明るいアクセントをもたらしてくれますね。

 


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全然逃げないシジミチョウ。

これに限らず

蝶という蝶が これまでになく フレンドリーな気がするこの頃。

 

われわれの波動が上がったのか?

 


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シュウメイギク

次から次へと花のバトンを渡して咲き続け

 


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夕日を浴びて 

不透明であるはずの白い花びらが

なんとなく透明感を帯びているような…

 


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ハレとケで言うと

明らかに「ケ」状態の庭ですが…

 

 


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ところどころに 

ハッとするような紅葉の彩りを見つけたりして

秋の証左は盛りだくさんなのでありました。

 

 

浮世小路←→宇宙

 

ニューアルバム「縦横無尽」から

「浮世小路のblues」のMusic Videoが公開されました。

 

世を覆い尽くしている「茶番」を蹴散らす衝撃を感じます。

宮本さんはミュージシャンだから

こうやって伝えてくれたんだな。

 

池田監督の 映像としての具現化手腕が

何とも心強い相棒。

 

“ 浮世小路に真実の風が吹く

  …光あれ ”

痺れますね〜!

 

必見、必聴です!

 

 

 

 

 

 

中林洋子さんのこと。

1960年のNHKによる短編映画「街の女性の服と色と」。

(↑タイトルはこちらが正しいようです。)

 

レトロ好きなため

たまたまおすすめされた動画を

興味深く見ていたのですが

 

11:48ぐらいからのくだりで登場する

見るからに才気あふれる、理知的な美しさの女性に目が釘づけに。

 

 

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彼女の名は 中林洋子(なみこ)さん。

残念なことに

既に2001年に80歳でこの世を去られていますが、

調べずにはおられないぐらい

インパクトのある存在感です。

 

 

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知り合いのお嬢さん(という設定の多分モデルさん)に

サラサラっとデザイン画を描く洋子さん。

 

用いる筆記具は、

その頃発売間もない

内田洋行/寺西化学工業の

マジックインキ。

そう、こちら↓

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恐らく その当時の最先端!

 

 

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今見ても 素敵なデザインだと思います。

 

 


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完成したスーツの

エストあたりに

クラシカルなシルバー・ブローチでアクセントを添えて。

(なんとなくこれはジェンセンぽい気がします。)

 

撮影時のスタイリングも

もちろん彼女自身によるものなのは

間違いないでしょう。

 


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シンプル・シックと見せかけて

裏地はこの鮮やかな紅絹

 

 


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彼女のアトリエはこんな感じ。

真壁なのは もともと和室だったお部屋だからなのでしょうが

柱や鴨居・長押を

こんな淡いミントグリーンに塗装するなんて…!

 

今ならそんな人も居なくはないと思いますが、

これは昭和35年ですよ。

自分のセンスに絶対的な自信がないとできないこと。

 

 

ファッションのみならず

インテリアやブックデザインなども手がけた

時代の寵児でいらしたようですが、

もっと早くに生まれて 同時代を生きたかった!

作品の息吹にリアルタイムで触れたかった!

…と心から思います。

 

ヤフオク

彼女の自伝「セピア色の日々」を手に入れ

このところ少しずつ読ませていただいているのですが、

彼女の紡ぎ出す文章も

アートワーク同様 とても素晴らしいのです。

 

「貴女のためのアイディア」という

素敵な素敵なスタイルブックも遺されているのですが

こちらはほとんど市場には出回らなさそうで…

当時手に入れた方、また譲り受けられた方が

ほぼ手離さずに宝物として大事にしておられるのではなかろうか…

と推察しております。

https://made-in-wonder.com/item_detail.php?item_id=585

いつか機会があれば じっくり拝見してみたいなぁ。

 

 

痛快なのは、

流行色というものを構成上の縦糸にして作っている映像作品なのに

この洋子さまは

「流行色なんてものは無い。

 そんなものにあるのは 売らんかなの思惑のみ。」

とバッサリ斬り捨てていること!

 

格好良過ぎます…!

 

 

 

 

 

 

 

The Tiny Balcony Gardens

 

先日のチェルシー・フラワーショーで

今回初めて実施されたカテゴリーがこちらです。

Bunnyさん、

レポート動画をアップしてくださって

ありがとうございます♪

 

2m X 5mのバルコニーは

日本だとむしろ広い方だと思いますが、

ロンドン市内のフラット(アパートやマンションのような集合住宅)だと

標準的なのかな。

 

コンテストで選ばれた作品だけあって、

空間を実際以上に感じさせるアイデア

凝った植栽構成にいちいち肯けます!

 

蜜蜂のための

巣穴を設けていたりする作品があるのは

さすがです…!

お目覚め系ガーデン・デザイナー⁉︎

 

自分たちの作品においても 最早

小さなプランターや鉢を使うことはほとんどないのですが、

しっかり土の量を入れることができて

植物の根が十分に成長し得る

かなり大きめ&深めのプランターでの構成が

みなさんの基本となっていますね。

 

そうすることで

土のレベル=植物の植っているレベルが上にあがり、

地面にあるときとは違う楽しみが広がるのは

見逃せないポイント。

 

作業時の姿勢がラクというのもあるし、

その間近に椅子を置いて座ったときの囲まれ感が

一人サンクン・ガーデン(?)という感じで

ダイナミズムが生まれるのです。

 

実際に自分のバルコニーを

こんな雰囲気にしようと思うと、

搬入の大変さや

引越す折の面倒さを想像して

二の足を踏む向きも多いかも、とも思いますけれど

 

その苦労の何倍にも上回る

歓びが得られるのは 確実だと思います!

 

コロナ禍が通り過ぎたらやろう、

世の中が落ち着いたらやろう、

…というムードが大多数を占めているかもしれませんが

 

たぶん 受け身で居る限り状況は変わらないし

塞ぎ込ませたり

活動量を減らされたり

人との交流を少なくさせたり…

支配層とそのお追従者たちの狙いであるのは確かなので

 

いつかやろう、ということを

「今」やるのが

有効な一手だと考える次第です。

 

楽しみ、歓び、愛、思いやり、

他の生物への慈しみetc.…

そういう、彼らの苦手なことを

思いっきりやってやろうじゃありませんか!

 

 

そのあたりの大事なことを

YouTuberあおみえりちゃんが

上手に

しかも 熱く かつ 冷静に

まとめてくれていますので

よろしかったらご視聴ください↓