Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

Tiger in the garden!

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Tiger lily」という英名を持つオニユリ

見事に開花しました!

 

 

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またの名を「天蓋百合」とも言うだけあって

ふんわり反りかえった花弁は

ドームテントのようですね。

 

 

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タンジェリン・オレンジ地に

濃いボルドーのドット。

よく見ると、お洒落この上ない配色です。

 

 

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拡大してみると

表面は平らではなく

フロッキー・プリントのように立体的だったのですね…!



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蕊の軸はシャーベット・オレンジ色。

先の方はシナモン色。

本当に完璧なカラーコーディネートです!

 


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この花が咲くことで

パァッと小径に灯りがともるような…

 

「鬼」の邪悪さは微塵も感じませんねぇ。

 


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それぞれの葉の根元には

ツヤツヤの珠芽(むかご)が。

 

種子ではなく

この珠芽で子孫を増やしていくのです。

 

ちなみに お野菜としての「百合根」は

このオニユリの球根なのですよ。

(←豆知識)

 


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周囲は

ますますカラーレスなアジサイの世界。

 


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色褪せもまた素敵なのです。

 


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微妙な色の変遷に

心奪われてしまいます。

蚊が襲って来なければ

おそらくずっと眺めていられるほどに…

 


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十二分に雨は降ったかと思うのですが

それでも若栗が地面に落ちてきています。

まだ降り足りないってこと…?

 


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見上げてみると 

まだまだ樹上には毬栗がたくさん見えて

ちょっと安心。

 

でも 今週あたり梅雨明けしそうなので

もっと落下しちゃうのでしょうね…

 


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フウランの花が開き


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芳香をあたりに漂わせている…はずですが

湿度の関係か

まだあまり香りを感じません。

 


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イチョウを見上げると

結構たわわなギンナンの実り。

秋まで無事に成長してくれるとよいのですが…

 


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コマツナギが今年も

可憐な姿を現してくれていました。

 

よく見ると コマツナギ自体が

蜘蛛の巣に絡め取られ

繋がれているのがミソ(笑)

 


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こうして見ると

タイガーは結構高い位置で

睨みを効かせているのですね!

 

アジサイと入れ替わるように、

ノリウツギ‘ライムライト’が

そちこちで白さを増してきて…

 


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緑が繁ってきたなかにも

爽やかな気配をもたらしてくれているのがわかります。

 

 

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タイガーの次の

主役の座を狙っているのは

間違いなくこのノリウツギですね…!

 

 

 

 

 

 

 

It’s a froggy world!

 

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打ち合わせにお邪魔させていただいた

仕事仲間の事務所敷地内で見つけた

ニホンアマガエル

 


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体長約2cmほどで

まるでミニブローチのよう。

 

葉蔭にも潜んでいて 

たーくさん居ます!

 


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ブロック塀を軽々とよじ登って…

 


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小さくても一丁前のカエルさん。

 


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虎視眈々と


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上へ上へと意気込むベクトルを感じます。

 


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周囲が田んぼなので

生まれ故郷はそちらだと思われますが

 


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雨の止み間には

生まれ故郷の水気が恋しくなるのでしょうか?

 


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作物につく虫を食べてくれたり

何かと有益なカエルさん。

葉守にも居てくれたらなぁ…と思いますが。

 


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皮膚からの分泌物には

アルカロイド系の神経毒が含まれているそうで、

(そりゃあ 彼らだって

他の生き物に食べられまいと知恵を絞ったのでしょうね)

触った手で目を擦ったりすると

最悪 失明の危険も潜んでいることがわかり

とりあえず今日のところは断念。

 

びっくりするぐらいの数がいたこちら。

また会いたくなったらお邪魔します!

 

 

tangerine dream

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梅雨も末期となり

各地で猛威をふるっているようですね。

被害に遭われた方々へ 心よりお見舞い申し上げます。

 

 

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カラーレスな庭の中において

ちらほら出現しているタンジェリン・オレンジが

心にくいアクセントとなっている

今の葉守。

 

 


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オニユリ

 


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クロコスミア

 


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ノカンゾウ

 


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日差しが明るければ

池の中で泳ぐヒメダカたちの色もよく見えて

オレンジ揃い踏みとなりそう!

梅雨明けが待ち遠しいです。

 


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ナツハゼの実がシックに色づいてきました。

もう少し黒みを帯びてきたら

この和製ブルーベリーを味わってみたいのですが、

イムリーな鳥に先を越されそうな予感…

 


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近寄って撮るのが憚られた

オハグロトンボが

よーく見ると写っています。

 

夏の庭に実際に出ると

蚊の猛攻にさらされてしまうため

滞庭期間は短くなりがちなのですが、

画像で見ると

生命の息吹きと美しさに満ちているのがよくわかりますね。

 

↓この曲を口ずさみながら歩いている気分で…

 

時を駆け上がるclimber♪

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二月末に設置した

自宅のトレリス・フェンスに…

 


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這い上がり 絡みつく強者どもの群れ。

 


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ナツヅタや 

イカカヅラその他もろもろ…

 


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作り替える前のフェンスにも

しっかり這いついて

弱体化してきたフェンス本体を

サポートしてくれてましたっけ。

 

緑量がtoo muchになり過ぎないようにだけ

気をつけて、

温かく見守ってまいりましょうか。

 

 


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こちらは

道路際のアール壁に這い登らせた

ハニーサックル

 


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一旦休んだのち

また繰り返し 次々と開花中で、

仄かな香りも好ましいのです。

 

(これはclimberというよりrunnerの範疇かな?)

 


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つる性植物に負けじと、

ゲウムも その足元で精一杯背伸びをしながら

 


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次から次へと

長い間 花を咲かせ続けています。

 

それにしても…

今年の さまざまな花の保ちは

特筆に値するぐらいすごくないですか?

 

例えば

薄日が丁度良かったらしき場所のヴィオラ

七月を迎えた今もまだ「見れる」状態だったりして…

こんなことがかつてあったでしょうか?

 

 


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そうは言っても

ピンクアナベルは ピークを過ぎて

 


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滅び過程に入ったようで…

ちょっぴり安心。



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わが家の庭の中ではとびきり派手な

アジサイ‘ダンスパーティ’も

そろそろラストダンスというところ。

 


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ワタクシ、踊り疲れてちょっと草臥れました…

と言いたげな感じ(笑)

 


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華やかなりし舞踏会を忘れ難く

最後の徒花を咲かせてみました…的な一輪も。

 

 

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小型のclimberとして育てている

半つる性のバラ‘バフ・ビューティ’。

 

夏場は休むと言われていますが

まだ頑張っています!

 

少し花色のアプリコットが淡くなったようにも思いますが

やはり可憐で美しい…

 

香りは…

climber度合いが過ぎて、匂いをかげませーん。

 

 

 

今は差し詰め「1945年の4月ぐらい」の状況だと評した人がいましたが

即ち まだ戦時下にあるということ。

第3次大戦は 虚々実々の心理戦で

その火蓋が切って落とされた….

 

気づいている人は 気づいていない人より

まだ圧倒的にマイノリティだし…

私たちは

なんと奇妙な時代を生きているのでしょうか。

 

明るい兆しを信じて

今はひとまず

自分自身と 近くにいる大切な人々を守るべきかな、

と思っています。

 

 

 

 

 

 

あじさいの花あそび

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どことなく

折り返し地点を過ぎた気配のアジサイたち。

 

来客があることもあり、

小径に倒れてきたり

伸び過ぎていたりする箇所を剪定したのですが

その剪定した枝を使って

室内のあちこちに生けてみました。

 


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こちらは

さるお客さまにいただいた「手あぶり」(火鉢)に

無造作に生けてみたヒメアジサイ

 


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アナベル

骨董のコンロ(…でしょうか?)に どっさりと。

白〜ライムグリーンへの過渡期の

微妙なカラー・バリエーションを楽しむ趣向です。

 


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ウワスラのピッチャーへは

秀でて白いひと枝を 花冠のように。

 


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長谷川先生の一輪挿したちには

それぞれ違う趣きの花を飾って。

 

繰り返し咲いてくるジュード・ジ・オブスキュア(右)は

フルーティな香りを

惜しげもなく放ってくれるのもうれしいのです。

 

(左)はクロコスミア。

弊社サイト トップページに

月替わりで何かひとつおすすめのものを紹介している

「this month’s offer」にもとりあげたのですが

この時期の庭のアクセントとして欠かせない花です。

http://greatoaks-garden.com

 


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ごく小ぶりなアナベル

一枚の病葉以外

葉っぱをほとんど取って、

アイアン作家・松岡信夫さんの一輪挿しへ。

 

庭にあるときとはまた異なる

寂びた表情を引き出せたように思います。

 


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iittalaのAlvar Aalto Vaseには

ブルーのヒメアジサイを。

 

1989年のひと夏

一緒に仕事をさせていただいた

デンマークの方々から

帰国の際 記念に頂戴したこのベース。

 

いつもなら いの一番に引っ剥がす

(i)のシールですが

これは いただいたときのままにしています。

 

もしかして いや確実に

既に鬼籍に入られた方もいらっしゃるであろうことを思えば

見るたび 使うたびに

殊更の感慨を抱く花器なのでありました。

 


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富永順子さん作のウッドブロック・ベースと

長谷川先生作の一輪挿しボウル。

 

「手術台の上」ならぬ

「書棚の上の出会い」や如何に…?

(出典:「マルドロールの歌」by ロートレアモン伯爵)

 

 

さまざまな器との組み合わせで

庭にあるときとは

また違った貌を見せてくれる花たち。

 

こんな風流で面白くて

それでいてお手軽なあそびは

そうないんじゃないかな、と思います。

 

みなさまも 機会があれば

【器との対話】と【花との対話】、

ひいては 【自己との対話】を どうぞお試しあれ。

 

 

決して

各種華道流派を

無下にしている訳ではないのですが、

これらの対話の上に成り立った「無手勝流」こそ

自分自身にとって意味を持つのではないかしら。

 

 

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強いて言えば 

師事したいのは 私の知るかぎり

この方のみ…かも。

 

 

 

 

 

 

ムクロジの下で

ムクロジの梢のざわめきや 風の音。

小径を竹箒で掃くシャカシャカ音。

 

ムクロジの花殻が散る

微かなポツポツ音をお伝えしたくて撮ってみたのですが

思うようにはいかないものです。

 

 

少し場所を移して

アジサイが美しく彩る林床から始めてみたのがこちら。

 

正体不明の きれいな鳥の声や

どこのどなたかわからない いろんな言葉が

不思議なくらい この庭にこだましていますね。

 

中には「あついねー」とかけ合っている声も。

疾病騒ぎなぞ どこ吹く風の、このピースフルさ!

大袈裟に言うと、

ここに宇宙の真理があるような…

 

後半移動しようとしているあたりで

画面が多少ギクシャクするのは、

小径に転がっていたヤマモモの実を

靴底で踏んづけた所為でございます(笑)

 

 

何ということもない、こんな葉守の時間を

いつか懐かしく見返す日も

いずれは来るんだろうなぁ…

 

どなたにとっても

この「今」を大切に過ごさなきゃ、ですね。

 

 

果実シロップ化計画

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第一弾のヤマモモ収穫分は

 


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お水と砂糖を加えてサッと煮て

 


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甘酸っぱいコンポートにしましたが

 


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第二弾の収穫については

 


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氷砂糖と

少量のアルコール(腐敗防止のため)とともに

保存瓶に入れて冷蔵庫で保管し

 


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毎日瓶を揺すって

ヤマモモ・シロップに変化していくのを

見守ることに。

 

水を一滴も加えずとも

氷砂糖が徐々に溶けて

ヤマモモから

じわじわとエキス分が浸出していくのです…!

 


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同じ製法で

 


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梅シロップも育ててきましたが

 


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二週間ほど経ったでしょうか?

 

瓶の口元までいっぱいだった

梅の実と氷砂糖の勢力図が

すっかり塗り替えられて、

液体が増えた分

瓶の上の方には空間が生じています。

 

すべてではないものの 

実からエキスが出て

シワシワになりかけているのがわかります。

 

 

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この製法で作る場合の注意点は

きれいに洗った果実の水気を

ペーパータオルで拭き取ってから

瓶に投入することと、

その瓶を

あらかじめアルコールで消毒しておくこと。

 

焼酎がよく使われるようですが

今回は手元にあったパストリーゼを重用。

梅雨時はもとより

昨今のご時世では必需品ですね。

 

 


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梅の方は

氷砂糖もすっかり溶けきって

全体的に黄金色の液体になってきたので、

試しに

炭酸水で割って いただいてみました。

 

暑気払いにうってつけの

爽やかな風味が最高…♪

 

ヤマモモ・シロップの進捗も

待ち遠しいかぎりです。

 

 

季節の恵みを閉じ込めた瓶の

どこか神々しいような美しさ。

そして  

抽出されたエキスの滋味。

 

かなり幸せを感じること 請け合いでございます。

 

 

さてさて

Jamesさんのバックヤードでは

この時期 35種類ぐらいの実りがあるそうで

いいなぁ…

 

カラントやいろんなラズベリー、ボイゼンベリー、ブラックベリーなどなど

そして

彼はあまり好きじゃないみたいですがゴジベリー(クコ)なんかも。

サービスベリー=ジューンベリーのようですね。

これらがすくすく育つ

zone 7Aのニュージャージーはよろしいなぁ…

 

彼の庭には

ベイベリー(ヤマモモ)は向かないのかしらね。

 

日本でのヤマモモの商業的生産地は

徳島県高知県岡山県…ということなので

温暖な地域に向いてるのでしょう。

 

そろそろ 無いものねだりはやめて

「在るもの慈しみ」に切り替えるべきですね。

全地球人に そう告げたい気がしてきました(笑)