Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

あじさいの花あそび

f:id:Hamori:20210701201840j:image

どことなく

折り返し地点を過ぎた気配のアジサイたち。

 

来客があることもあり、

小径に倒れてきたり

伸び過ぎていたりする箇所を剪定したのですが

その剪定した枝を使って

室内のあちこちに生けてみました。

 


f:id:Hamori:20210701201825j:image

こちらは

さるお客さまにいただいた「手あぶり」(火鉢)に

無造作に生けてみたヒメアジサイ

 


f:id:Hamori:20210701201818j:image

アナベル

骨董のコンロ(…でしょうか?)に どっさりと。

白〜ライムグリーンへの過渡期の

微妙なカラー・バリエーションを楽しむ趣向です。

 


f:id:Hamori:20210701201828j:image

ウワスラのピッチャーへは

秀でて白いひと枝を 花冠のように。

 


f:id:Hamori:20210701201837j:image

長谷川先生の一輪挿したちには

それぞれ違う趣きの花を飾って。

 

繰り返し咲いてくるジュード・ジ・オブスキュア(右)は

フルーティな香りを

惜しげもなく放ってくれるのもうれしいのです。

 

(左)はクロコスミア。

弊社サイト トップページに

月替わりで何かひとつおすすめのものを紹介している

「this month’s offer」にもとりあげたのですが

この時期の庭のアクセントとして欠かせない花です。

http://greatoaks-garden.com

 


f:id:Hamori:20210701201815j:image

ごく小ぶりなアナベル

一枚の病葉以外

葉っぱをほとんど取って、

アイアン作家・松岡信夫さんの一輪挿しへ。

 

庭にあるときとはまた異なる

寂びた表情を引き出せたように思います。

 


f:id:Hamori:20210701201821j:image

iittalaのAlvar Aalto Vaseには

ブルーのヒメアジサイを。

 

1989年のひと夏

一緒に仕事をさせていただいた

デンマークの方々から

帰国の際 記念に頂戴したこのベース。

 

いつもなら いの一番に引っ剥がす

(i)のシールですが

これは いただいたときのままにしています。

 

もしかして いや確実に

既に鬼籍に入られた方もいらっしゃるであろうことを思えば

見るたび 使うたびに

殊更の感慨を抱く花器なのでありました。

 


f:id:Hamori:20210701201833j:image

富永順子さん作のウッドブロック・ベースと

長谷川先生作の一輪挿しボウル。

 

「手術台の上」ならぬ

「書棚の上の出会い」や如何に…?

(出典:「マルドロールの歌」by ロートレアモン伯爵)

 

 

さまざまな器との組み合わせで

庭にあるときとは

また違った貌を見せてくれる花たち。

 

こんな風流で面白くて

それでいてお手軽なあそびは

そうないんじゃないかな、と思います。

 

みなさまも 機会があれば

【器との対話】と【花との対話】、

ひいては 【自己との対話】を どうぞお試しあれ。

 

 

決して

各種華道流派を

無下にしている訳ではないのですが、

これらの対話の上に成り立った「無手勝流」こそ

自分自身にとって意味を持つのではないかしら。

 

 

f:id:Hamori:20210702115121j:image

強いて言えば 

師事したいのは 私の知るかぎり

この方のみ…かも。