Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

夏至を過ぎて

f:id:Hamori:20210624123620j:image

6/21(月)の夏至の日には

ささやかな妖精茶会を催したかったのですが

仕事の都合で断念。

 


f:id:Hamori:20210624091641j:image

葉守の場合は 普段から折に触れ

妖精さんの気配を感じているので、

春分夏至秋分冬至の4回に限らず

いつでも茶会にお招きすれば

来てくれそうな気が 勝手にしています。

 

妖精さん、今しばらくお待ちを!

 


f:id:Hamori:20210624091647j:image

上空の葉の繁りが

ますます色濃くボリューミーになり、

太陽の位置によっては 仄暗さを感じるコーナーも。

 


f:id:Hamori:20210624091657j:image

抜け感のあるエリアでは

初夏の日差しが降り注いでいて

とっても爽やか〜!

 

アナベルはいちばん純白な段階を経て

再びライム色へと折り返し始めた模様です。

 


f:id:Hamori:20210624091634j:image

お隣のマンションでは

外壁塗装をなさっているようですが、

この囲まれ感で ほぼ気になりませんね。



f:id:Hamori:20210624092049j:image

ユリのつぼみ

 

 

f:id:Hamori:20210624092218j:image

二番花が返り咲いてきたホタルブクロ

 

 

f:id:Hamori:20210624092215j:image

エントランスを彩るサンパチェンス

 

サカタさんが通常のインパチェンスを改良して作った

真夏の直射日光や酷暑にも負けない安定の品種です。

 

 

 

f:id:Hamori:20210624092238j:image

一株でもこんもり元気に育つので

色を選べば 使える花だと再認識しています。

 

あの花は嫌いだから使わないで…なんて

ある草花を特定して

たまにおっしゃるお客様がいらっしゃいますが、

要は使い方、どういう文脈で活かすか…

が重要なのではないかと思う次第です。

過酷なこれからの季節は特に

タフな助っ人を封じ込められると辛いのよ〜

 

私たちとて

品格のないベタすぎる草花は好みませんので

決して悪いようにはいたしませんから…!

ぜひ とことん

当方のセンスと経験値を信じていただきたい、

という心の叫びでございます(笑)

 


f:id:Hamori:20210624092211j:image

またまた草丈が全体的に伸びて

厚ぼったさが増してきたアプローチ。


歩をすすめると

微かにポツポツという音が聞こえてきて…



f:id:Hamori:20210624091617j:image

これは…

今も 降り注いでいる

ムクロジのフラワー・シャワーの音!

 


f:id:Hamori:20210624091637j:image

黄色いスプリンクルが

あちらこちらにトッピングされています。

 


f:id:Hamori:20210624091608j:image

雄花と雌花の見分けは難しい、と先日申しましたが、

よく考えてみると

あの夥しい実りに雌花が転じる訳ですから

今一帯に散りばめられているのは

すべて雄花と言って差し支えないですね。

 

自然界の理、おそるべし。

 

 

 

杏仁の顚末

f:id:Hamori:20210622080418j:image

先日たくさん収穫し、

コンポートやジャムにして楽しませてもらったアンズ。

 


f:id:Hamori:20210622063543j:image

種も 当然ながらたくさん手元に残りました。

硬い殻の中にある

「杏仁」(アプリコットカーネル)を活用する方法を探ることにして…

 


f:id:Hamori:20210622063540j:image

タガネやマイナスドライバーと金鎚で

こじ開けられるポイントがあるらしいのですが、

難しいことが判明したので

ペーパータオルで挟んでから

セットハンマーの一撃を加えて割ってみました。

 


f:id:Hamori:20210622063534j:image

薄っぺらいアーモンドのような形状。

 

多少 形が壊れたりもしましたが、

力の加減がわかってくると

面白いように割れます!

 

この状態のものを一晩水に漬けて

薄皮をふやかすと

つるんと剥けてまいります。

 


f:id:Hamori:20210622063537j:image

これぞ杏仁!

杏仁豆腐の芳しい香りが濃厚に漂います。

 

ネット上で調べた作り方

https://fukiyose16.com/1502.html

を熟読して ワクワク♪

 

しかしながら 更に調べていくと…

内閣府 食品安全委員会からのお達しが…!! ↓

https://m.facebook.com/cao.fscj/photos/a.1453852721497288/1743197402562817/?type=3

 

杏仁に含まれるアミグダリンという毒は

多少煮ても完全には除去されないらしく…

超高齢者のいるわが家では

危うきに近寄らずかなぁ。(涙)

 

大量のアンズの種から杏仁豆腐を作って

楽しんでおられる猛者も

全国にちらほらいらっしゃることはわかりましたが

結構なロシアン・ルーレットなんじゃないでしょうか?

 

それでなくても

物事の背景にあるものを見抜かなければ

全然望んでもいない

ロシアン・ルーレットに参加させられそうな昨今。

(言うまでもなく これは例のお注射のことです、はい。)

 

とりあえずの健康体に自ら問題を持ち込んで

取り返しのつかない状況を招くことはあるまい…

という結論に達し、

泣く泣く

白くつるんとして美味しそうな仁を

(もう一度香りを鼻腔いっぱいに吸い込んでから)

捨てたのでありました。

 

チキンでごめんなさい(笑)

 

…まだ果たすべき使命が

私たちには残ってますからね。

 

 

 

 

 

ヤマモモとウメの収穫

f:id:Hamori:20210620121454j:image

二十四節気の「芒種」の末候である

第二十七候「梅子黄 (うめのみきばむ)」。

 (6/16~6/20頃)

 


f:id:Hamori:20210620121506j:image

本当によくしたもので

文字通り 今この時期、

葉守の そして あちらこちらの

梅の実が黄色く熟しています!

 


f:id:Hamori:20210620121515j:image

既に 青梅を購入して

シロップの仕込みは完了しているものの、

こんなに美しく熟した梅を見ると

見過ごすことはできません。

 

早速収穫して 自宅へ持ち帰ることに。

この量で何ができるかよく考えて

有効に利用させていただきます!

 

おまけとして

草叢に落ちていたアンズも一個ゲット!(笑)

 


f:id:Hamori:20210620121432j:image

ヤマモモにも赤い宝石が目立ってきました。

 


f:id:Hamori:20210620121440j:image

足場の良くないエリアですが

なんとか脚立を立てて収穫していきます。

 


f:id:Hamori:20210620121501j:image

熟したものは 既にあちこちに落ちていて…



f:id:Hamori:20210620121457j:image

ほぼ同じサイズの

ムクロジの古い実に紛れるように

 

 

f:id:Hamori:20210620131508j:image

分解屋さんの虫たちには

まだ気づかれないままで

いくつもひっそり転がっておりました。

 


f:id:Hamori:20210620121444j:image

↑樹上からの収穫。

 


f:id:Hamori:20210620121436j:image

↑樹下から ハイエナのように漁った収穫。

洗いながら

よく検分する必要はありそうですが…

 

せっかく ダンゴムシその他の虫たちがくれた

ひと呼吸の猶予。

ありがたく思わなくてはバチが当たりそうです。

 


f:id:Hamori:20210620121510j:image

まだまだ実ってますが

今日のところは これぐらいにしておきましょうか。

 

この庭に集ういきものみんなに

分け前が行き渡るといいなぁ。

 

ムクロジのフラワー・シャワー

f:id:Hamori:20210620114627j:image

いつのまにか こんなに繁っていたムクロジ

 


f:id:Hamori:20210620114633j:image  

枝張りもまたまた広がり…

 


f:id:Hamori:20210620114656j:image

池の上をゆうゆうと越えるほどに。

 

メダカたちにとっては

サポニン成分を含むムクロジからの落下物は

受難に他ならない訳で…

 


f:id:Hamori:20210620114643j:image

小径や

 


f:id:Hamori:20210620114640j:image

ウッドデッキの上に

この時期 容赦なく降り注ぐ  

ハンパない量のムクロジの花殻。

 

 

f:id:Hamori:20210620151508j:image

池に落ちた分は

できるだけ網で掬い取ったりしていますが

全然追いつかないのが現状です。

 

 


f:id:Hamori:20210620114650j:image

デッキ上のコーヒーテーブルにも

雨水とともに

かなりの花殻が蓄積。

 


f:id:Hamori:20210620114647j:image

水面に映り込んでいるのは

ムクロジの豊かな梢と 紛れもない夏空。

 


f:id:Hamori:20210620114653j:image

雌雄同株であるムクロジには

雄花と雌花が存在しているそうで…

 


f:id:Hamori:20210620114637j:image

違いは蕊の長さらしいのですが

…見分けるのは至難の技ですね。

 


f:id:Hamori:20210620114659j:image

アカプルコ・チェアの座面

ストリング部分に絡め取られていたり

(よく見ると 実もしっかりはまり込んでますね…)

 


f:id:Hamori:20210620114630j:image

蜘蛛の巣に引っかかって

宙吊りになっていたり…

 

 

微細でありながらも

存在感を放ちまくっている

ムクロジの花なのでした。

 

 

 

 

「ローズメイカー」見てきました!

f:id:Hamori:20210616151551j:image

雨で仕事がひとつキャンセルとなったこの午前中、

もう明日で終了となってしまう映画「ローズメイカー」を

えいやっ!…と単独行動で見に行ってきました。

 

 

f:id:Hamori:20210616151606j:image

想像してた以上に 素晴らしい96分間!

いろんな人やモノや組織の「再生」に満ちた物語でありました。

 

 

f:id:Hamori:20210616151613j:image

毒や悪意で満たされてしまいそうな

今のこの世界にあって

諦めてしまったら もう終わり…!

…なのだと改めて感じた次第です。

 

 

f:id:Hamori:20210616151636j:image

何のために生まれて

何を求めて生きていくのか…

 

「美のない人生は虚しい」

(主人公・エヴが更生を目指す青年フレッドに言ったセリフ)

美=愛なのだろうと考えると

この一言に尽きるかと思います。

 

神戸では明日までの上映、

しかも一日一回(午前中)のみなので

見に行ける方は非常に限られると思いますが

ご興味が湧いた方はぜひ足をお運びくださいませ。

https://www.smt-cinema.com/sp/site/kobe/day.html

 

まあ、そのうちソフト化とか配信とかされると思いますので

それまで待つのもありですね。

 

ところで…

先日購入した「The Secret Garden」のDVDは

わが国では再生できない規格のものだったという

残念なオチ。

 

やっぱり 劇場公開してほしいな〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

fleurs bleues

f:id:Hamori:20210616024546j:image

梅雨らしくはなかなかならないままですが、

青い花のバリエーションにかけては

枚挙にいとまがない 今月の庭。

 


f:id:Hamori:20210616024535j:image

ガクアジサイの額にあたる部分は

「装飾花」と呼ばれる

萼が発達・変化したもの。

 


f:id:Hamori:20210616024542j:image

真の花は

この粒々した「両性花」なのです。

 


f:id:Hamori:20210616024532j:image

ムクロジの懐に抱かれているかのように

ぬくぬくと安寧な様子のヒメアジサイ

 

このヒメアジサイ・ブルーが

あちこちで基調となって

6月の爽やかな葉守の庭景色を

かたち作ってくれているのです。



f:id:Hamori:20210616024527j:image

ツユクサのブルーは

幼稚園への通園路で見つけて以来の

半世紀越えのお気に入り。

 


f:id:Hamori:20210616024553j:image

キッパリと鮮やかなブルーが目に沁みます。

いつの時代も

ツユクサをしみじみ眺めて生きて来られたのは

なんと幸せなことだったのでしょう…!

 

 

 

f:id:Hamori:20210616024835j:image

ボリジも

楚々とした花を咲かせています。

 


f:id:Hamori:20210616024828j:image

どのブルーにも抗し難い魅力が…!

 


f:id:Hamori:20210616024821j:image

この時期 ちょっと油断すると、

つる性植物が

隙あらば!…と伸びてきてしまいますね。

 

こんな付着根タイプや…

 


f:id:Hamori:20210616024832j:image

他の植物に図々しく絡みつくタイプ。

 


f:id:Hamori:20210616024838j:image

ん? なんかシルエットが変!

…という場合は

こんなつるが絡んで

羽交い締めにされている場合がほとんど。

 


f:id:Hamori:20210616024825j:image

ひとたび庭を歩けば

気になる曲者たちを拿捕しつづけて(笑)

両手がいっぱいになってしまうこの頃です。

 

秋口にブルーの花を咲かせてくれるヤブマメなんかが

捕らえられた集団の中に

今はまだ地味にいたりする訳なんですけどね。

 

 

 

confiture d'abricot

f:id:Hamori:20210613082900j:image

梢を見上げると

アンズが結構いい感じに色づいてきているような気が…!

 


f:id:Hamori:20210613082843j:image

パイロット収穫分。

 

色づきはもう一息な気もしつつ、

完熟するまで置いておくと 落下して傷ついてしまったり

業務との兼ね合いで最適期を逃したりしそうなので

この際 思いきって 

全部収穫してしまうことにします。

 


f:id:Hamori:20210613082823j:image

昨年一人で 脚立+高枝切りを駆使しての作業をした折

何個かはコロコロと雨樋に流れ落ちて

さよーならー…となってしまった経験を踏まえ、

高所を苦にしないスタッフに

お願いすることに。

 

ひょいと屋根に登ってくれて…

…ありがとうございます!

 


f:id:Hamori:20210613082853j:image

真下から見ていても 実のところよく見えない…(笑)

 

樹下の半暗がりから 明るい空を見上げている訳ですから

逆光でディテールまでは判然としないのでありました。

 

画像を編集して見て

ようやくこんな様子だったんだ、

としっかりわかった次第です。

 


f:id:Hamori:20210613082903j:image

おお! 大豊作!!

 


f:id:Hamori:20210613082850j:image

「公」という字を書いた訳ではなく

10個ずつ数えていった途中経過(笑)

 

(ドラムロール♫)

…発表します!

合計は…なんと66個!!

 

もちろん 過去最高です♪

 


f:id:Hamori:20210613082857j:image

虫喰いもなく ほぼきれいな実ばかり。

 


f:id:Hamori:20210613082833j:image

さっと洗ってから縦半分に割り

種を取り除きます。

 


f:id:Hamori:20210613082830j:image

ペティナイフで皮を剥き

琺瑯のお鍋に投入。

すかさずレモン汁をまぶして

変色を防ぎます。

 

おっと 重量を計らなければ…

と思い出して

ボウルに移してキッチンスケールへ。

 

お鍋ほぼいっぱい分(収穫の約半量)

種を抜いた正味で1.2kgもありました。

 


f:id:Hamori:20210613082836j:image

いつもながら

大量のお砂糖にはギョッとしてしまうので

今回は果肉の約4分の1程度の300gと

適量のお水を入れて弱火で煮ていきます。

 

もちろん白砂糖ではなく、「きび糖」推奨です。

 


f:id:Hamori:20210613082840j:image

煮崩れやすいアンズ。

形をキープできた部分はコンポートと呼べそうですが…

 


f:id:Hamori:20210613082847j:image

煮崩れてしまったあたりは

もはやコンフィチュールへと

さらに崩したりして煮詰めることに。

 


f:id:Hamori:20210613082827j:image

そして…

「こんふぃちゅーる・だぶりこ」完成!

 

初夏の愉しみは

正直 結構めんどくさい…(笑)

 

でも、喜んでくれる人がいれば

それだけの価値は十二分にあるというものです。