Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

アジサイのプチ・メンテナンス

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紅葉・黄葉で目を楽しませてくれた木々も

あるものは散り、あるものは茶褐色になって

かなりくたびれたルックスに…

 

アジサイも今頃はだいたいこんな様子ですよね。

 

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お正月を控えて

すっきり こざっぱりとあちこちを整えたい、

そして

清らかになった家に歳神様をお迎えしたい

というのが

正しい日本のこころだと思うのです。

 

で…

遠からず散りゆく運命の葉に

ちょっと手を貸してあげて

地面に落としてしまうのが 

この時期のおすすめ作業のひとつ。

 

新芽を傷めないように気をつけながら

古い葉っぱの根元を

先端と逆方向にちょいと押さえると、

面白いように 簡単に軸から離れて落ちてくれます。

 


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役目を終えて枯れ

スカスカになった枝は

芯が空洞となりストロー化しているのですが、

これもちょっと力を加えると

根元から 面白いようにポキリと折れ取れてきます。

(←対象の枝は

新芽が付いていず 枯れ色になっているので

比較的わかりやすいです。)

 

…結局、感触の「面白さ」目当てでやってる節も…⁉︎

 


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仕上がりは、ほら この通り。

清々しゅうございましょう?

初春への期待もふくらむ感じですね。

 

落とした葉っぱは、

理想を言えば

根元に残したまま その上に堆肥でマルチングを施し

腐葉土化させて

自らの株への養分として貢献してもらうのがベスト。

 

自然の摂理をなぞりつつ

こざっぱりと きちんと美しく…

一昨日から始まった 水瓶座の新時代には

そういう「大和ごころ」が

世界の中で大きな役割を果たしていくんじゃないかな〜

と、大した根拠なく 思っております。

 

 

 

 

ヨウシュヤマゴボウ? か?

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自宅のスモールガーデンに植えた

赤花のヨウシュヤマゴボウ

 

園芸店で入手したものですが、

通常のものとはひと味違っているのです。

 


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↑よく見かけるヨウシュヤマゴボウ

だいたいこんな感じ。

(この2枚の画像はShuさんの「ボタニックガーデン」からお借りしました。)

 

白花を咲かせたのち

暗紫色の実をつけるのですが、

元々下垂気味の花穂は

実の重みで完全に下を向く訳です。

 

 

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翻って

わが家の子は こんな赤花。

(濃いピンクですけど)

 


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茎の赤さは共通なれど

実はバーガンディ・ワイン色に色づきます。

 


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そして最大の特徴は

花〜実の間ずっと直立していること。

 

帰化種であるヨウシュヤマゴボウと言うよりは

在来種である「マルミノヤマゴボウ」に似ている気がしますが

葉っぱがちょっと違うような…

https://mikawanoyasou.org/data/maruminoyamagobou.htm

 

この子の葉は

縁や葉脈に赤い色素が回っていて

葉っぱと言えども 鑑賞価値がちょいとあるのですよ。

マルミノヤマゴボウが黒実なのに対し、

実の色は赤いしねぇ…

だんだん黒く熟していくのかなぁ。

 

…もう少し調べてみます!

 

 


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ヒメコブシのつぼみは 

ファーをまとって 寒さ対策バッチリ!

 


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人知れず咲いていたらしき

バリエガータ・ディ・ボローニャの ローズヒップ

絞りのきれいな花を

イムリーに愛でてあげられなくて

すまんかった…

 

 

スモールガーデンではありますが、

発見はそれなりにいろいろ。

あっという間に終わる巡回ですが

なかなか楽しいものです。

ソーイング・ビー

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英国BBC制作の

THE GREAT BRITISH SEWING BEEという番組。

本国では大人気で

今年前半にシーズン6まで制作されています。

 

構成を少々変えて

現在 シーズン4をNHK Eテレで毎週放映中。

(3と4を「ソーイング・ビー2」としてまとめています。)

 

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内容は

ソーイング(裁縫)の腕前を

マチュアの愛好家が競うというコンテストなのですが、

限られた時間内に仕上げていく際の

段取りや心の葛藤、

何より各人のセンスとスキルが最大の見どころです。

 

毎週様々なテーマが与えられて

みんな四苦八苦して完成させるところが面白くて

欠かさず録画して見ております。

 

 

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Eテレも 油断して見ていると

時には相当セクシャリティに踏み込んだトンデモ番組に遭遇して困惑したりもするのですが…

これは良番組!

 

挑戦者の性別・人種・年代がバラエティに富んでいるのは

今どきのお約束なのでしょうね。

概して

中年男性に ハイセンスを持った手練れの者がいらっしゃいますね〜

 

木曜日夜9時が ひとまずこの頃の楽しみです!

https://www.nhk.jp/p/ts/EN7J7NY6LV/schedule/?area=280

 

 

ところで “bee”というと

日本公開1972年のアメリカ映画

スヌーピーとチャーリー」で

重要なファクターとなるspelling beeを

思い出さずにいられないワタクシ。

 

PERCEIVEという単語は

確実にこの映画で覚えた12歳でございました(笑)

 

それにしても あの映画、

サウンドトラックはジャズ満載で

今思えばめちゃくちゃおしゃれだったなぁ…

 

ロッド・マッケン?

スチュワートじゃないのかよ!…と

地味だなぁと感じた主題歌も

実は今でも聴ける名曲なんですよね〜

 

 

あの頃のアメリカ文化を愛する者として、

Make America Great Againは

密かに願うところでございます。

 

 

 

 

Heart Warmingな日々

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おかげさまで 今年は秋口から

ずーっとメンテナンスご依頼が引きもきらず、

並行して作庭工事なども行ってきて

なかなかに余裕のないスケジュールとなっております。

(年末ギリギリまでそれは続きます。)

 

クルマ移動をドライブと見做して

自らを勘違いさせつつ、

仕事とその行き帰りを目一杯楽しむしかない!

というスタンス。(笑)

 

車窓から眺める木々や

お客様宅の樹木で

紅葉狩り気分だったりもしましたが

そろそろ本当に シーズン終了の模様。

 


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お客様宅の樹下の水鉢には

散った紅葉が半ば沈んで、

映り込んだ青空とともに

美しい景色を見せてくれていました。

 

まだメダカが元気に泳ぐこの水鉢。

水質が良いのは 小さな生態系が整った証拠で、

庭を作らせていただいた最初の頃から

ずっと見守らせていただいてきた喜びが

ここにもあるのです。

 


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作業の合間にお出しくださる

お茶やお菓子や果物には

温かなお心づかいや季節の風情を感じて

ありがたさで胸がいっぱいになるわれわれ。

 

これは

単なる飲み物・食べ物ではなく、

「温かなお気持ち」をいただいていることを

実感しておるのです。

 

ありがたき幸せ。

 

 


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あちこちでいただく温かなお気持ちを

自分たちでも何か

おすそ分け表現したくなり、

葉守の玄関土間のところに

クリスマスの設えを飾ってみました。

 

このハンドメイドのオーナメントは

15年近く前に六甲にあった

a tire d'aile(ティルデル)さんで入手したもの。

 

こんな可愛いものがあるのかしら…!

という品揃えでしたが、

もう今は再訪問も叶わないので

いつまでも大切にしていきたいオーナメントです。

 

今思えば

「この世にあって欲しいものを作る」という

同志の方々だったんじゃないかと

強く強く感じます。

 


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小さなツリーなのですが、

ノスタルジックな豆球をチカチカさせると

俄然しっかりと存在感を放ち始めるのですよ。

 

 

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セブンチェアの1/6ミニチュアと

Miss Sissyライトを組み合わせてみたところ

思った以上にしっくり馴染んでいますね。

 

そして

その後ろに飾らせていただいているのは

先日お客様にいただいた手づくりミニリース。

(毎年素敵な出来栄えのものを

ありがとうございます!)

 

物語が立ちのぼってくるような、

暖炉のそばのワンシーンに見えてきます…よね?

 

あともうちょっと何か

セブンチェアまわりに足したいなぁ。

小さなタータンチェックの膝掛けとか…

プレゼントの箱群とか…

読みかけの豆本とか…

 

 

 

 

 

 

 

Londonのクリスマス

今年のロンドンの街の様子をupしてくださっている動画です。

 

人が少ないので 

純粋に飾りつけやイルミネーションを

じっくり見ることができる感じ。

 

コヴェントガーデンのヤドリギ

リージェントストリートの天使

そして

ボンドストリートの孔雀の羽!

センスいいなぁ…

 

レスタースクエアの樹木から垂れ下がる

チェーンピアスのような直線デザインも

素晴らしくカッコ良いし…

 

街路の上空に

シャンデリアのようなライトを吊るすのって、

あちらでは伝統的で問題はないのだろうけど

各建物オーナーの協力が不可欠ですよね。

 

今年なんか

販促として捉えるなら

対費用効果は微々たるものでしょうに。

 

ハムリーズやセルフリッジのウインドウ・ディスプレイも

とびきりの素敵さで、

ほとんど夢のような光景…☆彡

 

コロナやワクチンのような悪夢じゃなく、

こんなキラキラ素敵な夢をしばらく見ていたいものです。

 

 

クリスマス・リース before/after

↑昨日RHS(英国王立園芸協会)からリリースされた

クリスマス・リースづくりの動画。

 

(これを見る以前に

自己流でひとつ作ったのがあるのですが、

それは後ほどお見せいたしましょう。)

 

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先日 お客様のところの剪定作業で出たホプシーの剪定枝。

とても立派で美しいので

リースかスワッグでも作ろうと取っておいたものです。

 


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剪定枝だけで作ろうかと思ったのですが

やはり上手くいかず、

この土台をお花屋さんで買ってまいりました。

 

店内に一歩入って

これくださーい!と言うと、

外に押し戻されたのにはびっくり。

コロナ対策で

客はどうやら門口のところに居ないといけないのですって。

恐るべし、コロナ脳の恐怖支配。

 


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ホプシーの針状の葉は

そこそこ先が尖っているので、

柚子ジャムづくりの作業は先に済ませておきました。

(逆だと 指先の傷に沁みますからね…)

 


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RHS動画に感化されて

庭の常緑ものからも ちょいと拝借してきました!

斑入りのヒメトベラ

赤い実をつけたソヨゴです。

 

 

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まずは

ホプシー、ソヨゴ、ヒメトベラ

適宜カットして

ワイヤーで束ねたパーツを作っていきます。

 


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それを

リース土台の円周に沿うよう

ワイヤーで留めつけて…

 


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一方向に流れるよう ずらしながら

順に重ねていきます。

 


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作りたいサイズにもよりますが

この場合 9個のパーツが円周に収まりました。

 


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最後のパーツは

一番最初のものとうまく繋がるように差し込みます。

 


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お好みで

松ぼっくりなどをワイヤーで取り付けて

はい、できあがり!

 

うーむ、それっぽい!!

ありがとう、RHS。

 

 


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さてさて…

こちらが 自己流で作った最初のリース。

 

一方向に流れるようにとは思いもよらず、

あえてフレッド・ペリー的なかたちに作っておりました…(笑)

 

まあ、これはこれで可愛いわが子。

葉守の玄関を飾ることとなりました!

 

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玄関を引きで見ると こんな感じ。

薩摩焼の甕には

われわれの冬の定番・サンゴミズキを投げ入れて。

 


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冬の彩りはこれに限りますね!

クリスマス〜お正月は

これで乗り切ろうという魂胆でございます。

 

後ろの壁面にある黒い縦方向のバーは

常設しているアイアン飾り。

薔薇の枝をデザインして、

十数年前に長野の工房で作っていただいたものです。

 

本来薪ストーブを制作されている工房なので

きっと今頃まで大忙しだったことでしょう。

これを見るたび

そんな景色も何となく浮かんできて

あたたかい気持ちになるのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなた」の不在(*追記あり!)

本日日付が変わると同時に公開されたMV。

舞台は

先日の「異邦人」と同じメルパルクホールの吹き抜け空間。

 

この曲(オリジナル)の世界観は

今聞くと幼いステレオタイプそのもので

それ以上でも以下でもなかったと思えるのですが

(上から目線ですみません…好きな曲ではあるのです。)、

 

ここまでの高みに持っていった宮本浩次小林武史の表現!

そして、児玉監督の視点。

 

終始無人のピアノが際立たせるのは

「あなた」の不在と寂寥感。

切なくも美しい、傑作じゃないでしょうか。

 

 

(*追記)

怒涛のプロモーション活動の一環として

あさイチ」出演時

お母さんとお兄さんと幼き日の宮本浩次自身をお父さんが撮影した写真を一葉

(特に依頼された訳でもない感じで)

スタジオで披露していましたが、

わりとサラッと流され スルー気味でした。

(先日 「雑な扱いだったんじゃないか」と書いたのは

その点についてでありました。)

 

この曲に限らず 全てではないにしろ、

今回のアルバムでは

「母がよく口ずさんでいた」という歌が多いと

ご本人がおっしゃっておられます。

 

ということは

この曲に登場する幸せな家族像

とりわけ「坊や」には

自分とお兄さんの姿を

お母さんは投影して口ずさんでいたのではないかと 

大人になった宮本浩次が回顧している。

…と いちリスナーが想像している(笑)

 

「泣けて仕方がない」というのは

今回の女唄全般に向けて言及しているようでいて

お母さんへの思慕がそこには隠しきれず存在しているのではないでしょうか。

なんと純粋なお方…!!

 

 

さて

このMVにおいても

スタイリッシュな空間の要素として

床面のカーペットが印象的ですが、

歌詞に登場する「ブルーのじゅうたん敷き詰めて」というくだり。

 

そう 

昭和48年当時、

カーペットを敷き詰める行為が

非常に流行っており

ご多分にもれず わが家も家中に敷き詰めておりました。

(今思えば、とかく流行りに乗ってしまいがちな家族でした…)

 

防音効果を高めたフローリング材開発前夜。

夏はサラリと、冬は暖かく、

そして防音効果もバッチリな

カーペット敷き詰めライフはかなり快適だった記憶があります。

 

フローリングだと否応なくふわふわ漂ってしまう埃が舞い上がることもなく、

掃除機をかけて 遊び毛を埃とともに吸い取ってしまうのが

実は衛生面でも優れていたのでは…?

(←あくまで個人の感想です)

 

いまどきのパワフルな掃除機と組み合わせれば、

カーペット敷き詰め(ウール推奨)が最強なんじゃないかと

思わないではありません。