この4連休
別荘のお庭づくりといううれしいご依頼を受けて
軽井沢まで遠征させていただいていました。
最高気温20°Cという爽やかさで、
作業が捗ること捗ること。
近隣の美術館の庭を散策しに行く余裕も生まれました。
標高1000mは伊達じゃない…!
というわけで
まずは 文化学院ゆかりの「ルヴァン美術館」へGO。
枕木の小径にいざなわれて進める歩み。
既にワクワクしますね…!
ケンパス材?の新品枕木は
きっと何代目かに替わっているのでしょう。
如何にも、というラフな表面のアンティーク枕木より
歩きやすさではかなり分があるなぁ、と再認識。
頭上から栃の実が落ちてくるのでご注意を、
という標識通り
落ちてます、落ちてます!
見上げると 数えきれないほどの実り!
これが栃の実。
美味しそうですが
とっても面倒くさいアク抜きが必要なので
拾う人は稀な様子。
鄙びた観光地とかで
栃餅などをたまにおみやげもので見かけますが、
気が遠くなるほどの手間がかかっているんだろうと思うと頭が下がるのと
先人の知恵や
そうして来ざるを得なかった食糧事情が偲ばれて
勝手に胸がいっぱいになります。
建物にもお庭にも
文化学院を貫く豊かな美の思想が感じられて
とても居心地が良く
長居をしたくなる場所です。
ユーパトリウム…かな?
ノリウツギ 'フレーズメルバ'
もともと色づく品種ですが
冷涼な気候では 更に微妙な色づきをするのですね。
フェイク井戸には
ヘデラやロニセラが植えられて
格好のフォーカルポイントに。
昔風の設えですが
きちんと設計され
しっかりしたオリジナルのアイアン部材や
石の乱貼りも好ましく、
いいなぁ…と感じました。
レイズドベッドだから
お世話もしやすいでしょうしね。
昭和初期の洋館(文化学院)と庭を再現して作られたこの美術館。
創設者・西村伊作氏の美意識が
脈々と息づいているのを感じます。
ビギ・チルドレンとしては
親近感と縁を感じずにはおられません。
(菊池武夫・稲葉賀恵両先生の母校ゆえ)
人生やり直せるなら
文化学院へ進学したいかも…
白樺がのびのびと成長し
屋根を軽々と越して
素敵なバランスの景観を作っています。
ああ、なんてお洒落!
「大凶」と断言されちゃいそうな植栽ですが(笑)
(②へ続きます)