先週はじめぐらいから
春の最盛期を迎えていた感じの
葉守の十月桜。
ソメイヨシノよりひと足早く、
十分お花見に堪える咲きっぷり！
幸せ感に満ちた日々が
しばらく続いておりましたが…
思いがけず
きわめて強い風雨に見舞われてしまった今日。
なすすべもなく 蹂躙されるばかり…
悔しいのう、悔しいのう。
小径にたくさん落ちている花びらが
痛々しゅうございます。
それにしても
横なぐりのひどい降り…！！
クルマから玄関に入るまでの
ほんの五、六歩の間で
結構ずぶ濡れになってしまったほど。
無数の雨粒がついたガラス越しの庭景色。
ソフトフォーカスとなって
なかなか幻想的な眺めなのでございます。
ちょっと…激し過ぎかも。
春まで落ちないだろうと思っていた、
ヤマコウバシのしっかりしがみつき葉も
強い雨足に撃ち落とされています。
それはもう、一網打尽といえるまでに…
その後
少し小降りになった隙を見計らって
実家へ移動。
墓参のための花を摘むのが
目的のひとつです。
(バケツが ごく普通の
おしゃれとは言えないものなのは
「実家あるある」として どうかお許しを…)
スノーフレーク、バイモ、トサミズキ…
アクセントに
赤いゲウム(ダイコンソウ)を入れましょうか。
最後に
咲き初めし ベニシダレザクラを手折って…
この庭を見守ってくれている人々が眠る墓前に
これほど相応しい花あしらいはちょっとない、
と自負しながら
手向けてきた次第です。
不思議なことに、
花を摘んで 墓地に赴き そこを離れるまでの間
ぴたりと雨はやんでいたのです。
なにか心と心が通じたようで
晴れ晴れとした気持ちになったのでした。
