まずは
先日足を運んだ「上野リチ展」の図録。
展示会場では
人が滞留するのを防ぐためか
作品毎のタイトルやキャプションなどが付けられておらず
割り振られた番号を
作品リストと付き合わせて初めて
何であるかがわかる…というスタイルだったので、
じっくり復習できる図録のありがたさが際立ちます!
書物としての体裁にも存在感が溢れて。
カバー部分がリバーシブルとなっていたり
表紙側と裏表紙側で
ガラッと趣きが変えてあったり。
中身の情報量は膨大でして、
読破するのには時間がかかりそうですが…
このブックデザインからは
"ラブリー"を解し
リチさんの想いを大切にする
主催者サイドの意志表明がよく伝わってきますね。
弊社サイトの今月のofferコーナーでもご紹介しましたが、
朝井まかてさんの新刊「ボタニカ」は
牧野富太郎博士を主人公に
これまであまり広くは知られていなかった
彼の人となりや
ちょいと厄介な側面も掘り下げた小説で
只今めちゃくちゃ面白く読み進めております。
美術館帰りに
京都・岡崎の蔦屋書店にて
「ボタニカ」のサイドストーリーとして併せて読むと面白そうな
牧野富太郎の著書「植物一日一題」も入手。
同じく蔦屋書店のガーデン関連本コーナーで
目に飛び込んできたのは
ポール・スミザーさんの新刊「これからの庭」。
隅から隅まで同意でき、
ガーデナーとして大変勇気づけられる一冊です!!
どなたも
ご自分の庭は もちろん自由に
ご自身やご家族が心地よく過ごせる空間に作られると良いと思いますが、
そこにプラスして
“自然への恩返し”をする思想が
これからは 更に必要になってくるのだと思います。
具体的には、
植物のパワーの懐に抱かれつつ
鳥や虫などほかの生き物の
居場所を作っておくこと。
人間だけが住む世界なんて
どうしたって成立し得ないのですから…
すべては万物のバランスなのです!
そういうことを
ちょっと門外漢の人々にもわかりやすく伝えてくれるのが
このスミザーさんの新著なのであります。
それにしても
短時間でもこんな幸福な
本との出会いをプロデュースしてくれた
蔦屋書店は 実に素晴らしい…!
本とともに
セレクトし抜かれた雑貨も
それぞれのコーナーで展開されているこのお店。
ついつい食いついてしまうカモなワタクシ…(笑)
丸太のペンケースをゲットして、
すこぶるご満悦なのでした。
スタバも併設されてることだし
(あちら側の企業であることはひとまず置いといて)、
何なら ここで日がな一日過ごせたら、幸せだろうなぁ…と夢想してしまいます。