Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

芽・芽・芽!

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春めいた気温の日が続き、

葉守の木々の芽吹きがグンと進んできました。

↑こちらは暖地サクランボ

 


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アンズ。

年々 樹形もしっかり育ってきて

今年は何輪の花を咲かせてくれるのでしょうか?

 


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あのフューシャピンクがここから展開するとは

今のところ 信じられないミツバツツジ

 


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十月桜の 春へ向けてのいくつかの蕾。

 

 


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ムクロジの樹下で 頑張っているブルーベリー。

 

合わなさそうなものには

きっぱり引導を渡すムクロジなので、

子飼いというか 懐刀のような存在になってきたかも。

 


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ジューンベリーにも 新芽がいっぱい!

満開時のアプローチ(ジューンベリー林)の

華やぎが想像されて ワクワク。

 


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里庭のイチジク。

まだ いまいち本調子になってきませんが、

今後に期待したいもの。

 


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同じく里庭の サクラ‘一葉’。

あでやかな風情が目に浮かびます。

 


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道路側の

コブシの蕾も目立ってきました。

 


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ヒメアジサイ

花色からは想像できない

こんなシックな色素も秘めているんですね。

 


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ガクアジサイ

一足早く 葉が展開してきそうな気配。

寒の戻りが気になるところです。

 


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陽光を浴びて急成長したデッキの鉢とは違って、

室内の水栽培ヒヤシンスは

まだ この「微妙色」の段階。

 

育ってほしいような

まだもうちょっと このままで居てほしいような。

 

ハレルヤ

3/4リリース予定の 初のソロアルバム

「宮本、独歩。」に先駆けて

アルバム冒頭を飾る「ハレルヤ」のMVが公開。

 

Leonard Cohenのカバーではなく、

今の宮本浩次の「まんま」の心境を現したオリジナル曲。

 

いろいろなものへのオマージュが詰め込まれ

それでいて

この長回しワンカットの新鮮さと言ったら…!

 

歌詞や映像の背景となったものが

ほぼ悉くわかる私たち世代にも

大体の物事が初見であろう若い世代にも

同じように訴求力を持つアーティストは

そうそう居ないかも….

 

アルバム、ライブともにますます楽しみになりました。

 

またやっちまった槇原敬之とは正反対に思える、

不器用ながら真摯に活動を続ける宮本に

もう一丁も二丁も三丁も祝福あれ!!

 

 

西日の庭

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気温が急上昇した昨日、

午後4時過ぎの葉守の庭にて。

ムクロジの上半分に当たる やわらかな西日。

 


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これだけ暖かくなっても、

スロースターターであるこの木の眠りは深いまま。

 


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白い骨格が明るい陽光を浴びて

何やら神々しい風格。

押しも押されもせぬ、

葉守のマザーツリーたる所以。

 

 


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それを背景に

蕾を綻ばせるのは、 梅(“思いのまま”)。

 


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「思いのまま、紅白に咲き分ける」…

という品種のはずですが、

未だ真の実力は発揮してきませんねえ。

 

こちらものんびり屋さんのようで…

 


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庭自体は もう日蔭へと沈んでしまったなか

お! ネモフィラが勢いづいてきてます…!

 


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モリモリ 大株に育ってきましたね。

 


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デッキ上のアルルカン鉢(←と勝手に命名)の方も

いい感じに成長中。

 

アルルカンというのは

例えばセザンヌが描いている

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こんな道化師のことなのですが。

ピカソやドランとかも好んで題材にしていますね。

(アルレッキーノとか ハーレクインとかも同義)

 

 

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先日まで “微妙色”の蕾だったヒアシンスも

これこの通り。

頭が重たくなってきて

萌え対象ではなくなってきました…

(ヒアシンス自体は頑張っているんですけどね)

 

 

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ヒナソウ

こちらは安定の可憐さ。

 


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鉢庭のナツハゼの樹下に

ミスミソウ(雪割草)が一輪…!

「早春」を体現する代表格は この花なんじゃないでしょうか。

 

やっぱり、キンポウゲ科は素晴らしい。

 


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こちらもキンポウゲ科の雄・フクジュソウ

今年はおとなしめに感じます。

 


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ヘビイチゴの葉の中に見え隠れしているのは

…コルチカムの新芽!

 

 

 

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↑昨秋 咲いたときのコルチカム。

うんうん、この場所 この場所!

 

 


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ツワブキの葉に埋もれそうになりながら

ボケも次々と花を咲かせて。

 

 

こんな景色を

じっくり眺める人がしばらく居なかったことの

申し訳なさを

しみじみ感じてしまいました。

 

 

葉守の妖精たちも

少しつむじを曲げていたのか、

ちょっとしたいたずらを室内外のあちこちに発見…

(気のせい…⁈

と済ませてしまうことも可能なレベルの異変ですけどね)

 

彼らがかなりの「かまってちゃん」であることを

うっかり忘れていました。

ホント申し訳ない…!

 

 

 

 

 

RHS Garden Bridgewater

 RHS(英国王立園芸協会)の五つめのガーデンとして 

英国北西部Greater Manchester県(かな?)に位置するSalfordという街に

RHS Garden Bridgewaterが 今年7月末オープンします。

 

元々あった貴族の館が 1940年代に

劣化や火事のために崩れ落ちて以降、 

広大な敷地が荒れるに任せて

ずっと忘れ去られていた土地

(もちろん持ち主は存在したのでしょうが)が

 RHSの関係者と巡り合って、

ヨーロッパで一番広い面積のガーデン・プロジェクトが計画され

3年前ぐらいから 着々と造営が進んでいるのです。

 

154エーカーということですから

ざっと換算してみると

甲子園球場 約16個分!

 

詳しくはこちら↓

https://www.rhs.org.uk/gardens/bridgewater

 

 

 RHSの関係者たちが

この土地との巡り合わせを興奮気味に語っています。

並大抵な庭園では驚かない人々が

このガーデン・プロジェクトに賭ける意気込みは生半可なものではありません!

 

 

建物やガーデンの骨格が整い、

7月末オープンに向けて 頑張る人々の声。

 

このプロジェクトの素晴らしいところは

近隣の住民や 学校の生徒たちによる

自発的なボランティアによって成り立っているところ。

 

自らプロジェクトのために汗を流して働き

様々な世代、異なる背景を持つ人々の中で

育まれる絆や友情が大事なんだと

語っているのです!

 

あの「奴隷にやらせときゃいいんだよ!」

…という発想の国の末裔たちが

こんなに精神の進化を遂げている…!!

 

疫病や大災害など いろいろ先行き不安な

オカルトよりオカルティックな世界情勢にあって、

民草の (まさに草の根の )こんな動きと力が

もしかしたら

ますます混迷をきわめる世の中を救うんじゃないでしょうか…?

 

人の為に良かれと思って行動する

日本の真心を われわれも思い出して

ぶれずに進んでいかなければ、と

遠く離れたこの地でも 拳を握りしめました。

 

宇宙の法則に従って生きる…

これからの時代、万事これに尽きますね。

人々がそのことに気付けば

すべての問題は解決し、

意味のない殺戮やいがみ合いなど無くなるはず。

 

まずは

コロナウィルスなんぞに負けるわけにはまいりません…!

みなさまも 何卒お気をつけくださいますよう。

 

 

探梅さんぽ

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久しぶりの休日、

梅のかおりに誘われて

自宅から歩いて10分ちょっとの神社へ。

 

このトンネルを抜けるとすぐ

裏参道なのですが、

これぐらい離れていても

芳しさが漂ってまいります!

 


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青空をバックに咲き誇る白梅。

 


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五分咲きぐらいの紅梅。

 


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可憐に咲いている

ごくごく淡いピンク。

 


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ひとつの木から

紅白に咲き分けている品種。

 


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このかわいいピンクの花の風情は

練りきりの和菓子を思わせます!

 

 

どの木も「献梅」として奉納されたものであり、

それぞれの願いや祈りが成就してらっしゃるといいなぁ…

と思ってしまいます。

 

花見といえば「桜」ということになっている現代ですが、

元々 日本人が好んで遊山に出かけたのは

「梅」がお目当てのことが多かったらしいですね。

 

花期も割合長く、

いくつかの品種で開花時期をずらしたりすると

更に楽しみが広がる梅。

 

新型コロナウィルスの猛威に対しても

細心の注意が必要になってきましたが、

閉じこもってばかりもいられないので

晴れて暖かい日には

いにしえの文人たちに倣って

探梅行に出かけてみませんか?

 

そして…

もちろん帰宅したら

手洗い・うがい・ビタミンC!

(あ、乳酸菌飲料もいいですね!)

 

早春の瑞祥あれこれ

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しばらくお客様宅の作庭工事が続いており、

葉守の庭のケアをしたり

のんびり庭を眺めながらお茶したり

…なんて時間から遠ざかっているこの頃。

 

それでも、

眺めなければもったいない春の兆しが

あちらこちらで露わになってきているようです。

まさに

親は無くとも 子は育っていくのですね。

 


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十月桜の花色が

一層艶やかさを増してきたような…

 


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春のブルーガーデンのために仕込んでいるネモフィラ

元気にモリモリ育ってきつつあります。

よしよし、その調子…!

 


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福寿草」という名は

あまりに「和」ころびですが、

れっきとしたキンポウゲ科(アネモネなどの仲間)。

 

日が照っている間だけ花弁を開いて

盛んに虫を誘引してるらしい…

なんか隅に置けない感じの 魔性が漂います。

 

魔性ちゃんでありながら、

早春にいち早く花を咲かせて 葉を出し、

地中部に養分を蓄えたら

夏までに地上部は枯れてしまう、

儚き“スプリング・エフェメラル”(春の妖精)でもあるのですよ。

 


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スノードロップもまた

スプリング・エフェメラルのひとつ。

こちらは

うつむき加減の慎ましい姿が

なんとも愛らしく。

 

 

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少しの時間でも

手を入れると 俄然

風景が輝きを増すことはわかっているので、

短時間でできるワンポイント作業として

アプローチの小径に

これまでも居た株に加えて

スノードロップの増強を図ってみました。

 

小さなこの花の存在が

滑走路の誘導灯のように並んで

春本番への希望を 心に灯してくれます…!

 

 

 

 

椿熱

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いつもお邪魔する園芸店では

椿のさまざまなコレクションが 

店頭を賑わせている この時期。

 

花や蕾や葉の佇まいもさることながら

それぞれのネーミングに趣きが込められており、

こりゃ風流ですなぁ…と

本体と名札とを見比べつつ

しばし長居してしまうのです。

 

 


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江戸時代に 椿の一大ブームが巻き起こり

それはある意味 今も続いているのでしょうが、

往時の熱狂ぶり・新種開発への賭けようには

そりゃ凄まじいものがあったようです。

 


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どうも 個人的には

絞りのものに惹かれてしまう傾向が…

ああ、なんて素敵。

 


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乙な名付けも

作出家のセンスの見せ所であったことは

想像に難くありません。

 

お能や歌舞伎の登場人物や 

それにまつわるであろうものなども散見されたりして

お、粋だねぇ…と

生産者・種苗商の側と 見る人・お客側との間で

趣味と趣味が通じ合う火花をチカチカッと散らすのが

また楽しみだったんでしょうね。

 

 


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それにしても

家に居ながらにして 

江戸時代に発行された「椿花図譜」全二巻を閲覧できるなんて

幸せ過ぎて バチが当たりそう…

(以上 国立国会図書館デジタルコレクションより)

 

 

偶然見つけたのですが

椿油専門メーカーの家に生まれたという

木全典子さんの“ 椿愛”に満ち満ちたサイト

「つらつら椿」https://tsubaki-fan.com/では

いろんな切り口から椿の魅力を語ってくださっています。

 

“椿旅”と銘打たれたページでは

木全さんのお眼鏡に叶った 全国各地の椿の名所が紹介されており、

この近くでは

豊中服部緑地植物園に

見事な椿園があることを知りました。

これはぜひ 近々訪れなければ…!

 

そして

珍しい品種の紹介ページでは

それぞれに なんと美しい趣きがあること!

https://tsubaki-fan.com/category/varieties/

 

チャドクガを恐れるあまり

庭に椿を植えることを敬遠する方も多いと思いますが、

こんな魅力を見せつけられると

なかなか抗い難いなぁ…