Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

RHSの庭園電飾

RHS(英国王立園芸協会)のいくつかのガーデンでは

今年も冬のイルミネーションが展開されています。

 

今年のRosemoorの公式動画↑

すごく短いのは

ティーザー効果を狙ってるんでしょうか。

 

 

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↑これはHarlow Carrの様子。

 

 

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↑Wisleyのグラスハウス

(画像はいずれもRHSのサイトからお借りしました。)

 

↑Rosemoorよりさらに短い

瞬きしてると終わっちゃうWisley動画。

 

場面によっては「なばな」感があったり

悪名高きロンドン五輪閉会式を思い起こさせる悪趣味さも感じないではないけれど、

構造物と樹木を生かす装飾手法はさすが!

 

(この森の奥では 悪魔的儀式が行われてるんじゃないか、

という不気味さも前面に出ちゃってますけどね…)

 

 

Rosemoorの

かっちり刈り込まれた生け垣の垂直面を

ネットライトか何かで

割とびっしりめに飾っているのが

とても効果的。

 

今は無くなってしまったアンリシャルパンティエの芦屋メゾンで

かつてクリスマス時期に施されていた素晴らしい電飾を思い出しました。

 

程よい華やぎと品の良さを感じさせてくれた

「デザイン行為」の妙。

 

詮無いことではありますが

あれは毎年ずっと見せていただきたかった…!

 

 

この何年かは

一般の個人邸におけるイルミネーションがすごく下火になっていて

店頭では(ネットでも)

適切な器具がなかなか手に入りにくい状況なので

必要な折にはとても困っています。

 

 

しかし…

LEDの強烈過ぎる光をうまく手なづけて

全体的に心和む夜景に仕立て上げているなぁ、

と思う景色は

正直言って あまり無いですよねぇ。

心冷える、と申しますか…

 

LEDしか選択肢が無い、ということになってしまったこの世の中。

根本的には いつまで経っても 慣れることができません。

 

 

 

 

 

 

 

リュウゼツランの花が次々と咲いてる…

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ひょんなことから

母校の正門付近エリアの植栽メンテナンスを請け負わせていただいていて

年2回 作業に入らせてもらっています。

 

その合間

ふと振り返った際に

目に飛び込んできたのは

アガヴェ(リュウゼツラン)の巨大な花穂!

高さは 驚くなかれ 推定7mぐらい。

誰の、何のための花?…という感慨に襲われます。

これに喜ぶ生物は サイズから言って恐竜とか?

(在学中にも こんな開花は全く見たことはなく、

今回初めて見た現象です。)

 

ちなみに この斜面は

われわれのメンテナンスエリア外。(ホッ…)

斜度45°近くありそうな斜面なので

年に一度くらいは草刈りをなさっているであろう校務員さんには頭が下がります。

 

 

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しかも、

この1本のみならず

ちょうどシンメトリックな位置にある株からも

同じような花穂が…!

 

 

 

 

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さらに そのすぐ傍には

既に咲いて 枯れた一株が。

 

そう、

リュウゼツランの花は 滅多に咲かないことで知られており

(30〜50年周期というのが有力ですが

 一説によると

 100年に一度、という例もあったことから

"century plant”という呼び名もあるそうな。)

また 開花した株は

必ず枯死してしまうのです。

 

それがですよ、

少なくとも 3株が その周年を同時に迎えている。

これは 何かある、と思わずにいられません。

 

危機を察知した生き物が

子孫を残そうと 死に物狂いで頑張っているのではないか…?

 

これに近い性質の竹の花も

あちこちで咲いているという話だし。

 

まもなく訪れる2020年、

世界は 日本は いよいよ風雲急を告げ

正念場を迎えようとしているのかもしれませんね…

 

かと言って 自分としては

取り乱すのではなく、

粛々と

世のため 人のために生きていきたいなぁ…

 

うん、出来ることはそれぐらい。

それでいい、と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちびっこ干し柿

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以前にも ひと通りご紹介した

葉守の「久保柿」。

 

まだまだ樹上には

この実が大量にあると思っていたら、

いつのまにか鳥たちに攫われたり

熟して地面に墜落したり

数えられるほどの数量に激減していたのです。

 

なんやかやで 今期は加工に割く時間がないため

10個ほど収穫するに留め、

皮を剥いたのち

画像のように T字形に残した付け根の枝を

細いロープに絡め 軒先に吊るして

干し柿」へと加工しておりました。

 

極めて小規模なプロジェクトなので

気もラクだし 短時間の作業で済んだのは幸い。

 

 

 

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ご近所の軒先で吊るしてある

どうだ!と言わんばかりのすごく立派な柿に比べると、

多分4分の1とか6分の1ほどのタイニーさ。

( や、もっと小さいか⁈  )

 

でも 出来上がった干し柿

一人前の美味しい状態になっていて、

とってもいじらしく 

うい奴よのう…と

ちょっと感動させられてしまいました!

 

くるみを添えると

更に際立つ 素朴な味わい …♪ 

 

カマンベールやブリーなんかのチーズとも合うかもしれませんね。

(あ、ついでにワインとも!)

 

 

あー、

もっと久保柿と真摯に向かい合う時間があったらなぁ…と

悔やまれることしきりです。

 

いろんな方と この美味しさを

少しずつでも 分かち合うべきだった…

 

 

 

 

そうだ、ガーリック植えよう!

Jamesさんが

「いま植えるべきもの」として

強く強く推しているのが

にんにく。

 

ひとひらずつ分けて植えつけていくので

かなりの量産体制になりそう。

 

知り合いには お料理上手な方が多いので

ちょっとした手みやげに

“自家菜園製のオーガニック・ガーリック”なんて

なかなかに素敵じゃございませんこと?

 

 

「兵器としての食糧」

(かつてキッシンジャーがそう明言)

が溢れかえっている、

スーパーの売り場から 外食市場から 

その他

無関心と正常化バイアスの権化のような

あらゆる場から

少しでも遠ざかって生きていくことを

もっと真剣に考えていかなきゃな…

 

 

収穫祭@サテライトファーム

葉守サテライトである

実家の小さな畑に 秋の実りの季節が到来!

 

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夏野菜の後 

植えていたのは 落花生2種とサツマイモ2種。

 

放置気味の育て方なので

カラスの狼藉に耐えるのは

地中で育まれるこうした作物なのです。

 


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落花生は

地上で咲いた花が 土に潜って実をつけるという

変わったシステムも面白くて。

 

ひと株でこんなに…!!

土寄せなどが丹念にできていたら

きっともっと成果が上がったことでしょう。

 

 

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サツマイモもなかなかの出来栄え。

 


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中には

大きなカブやカボチャぐらいあるサイズのものも!


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サツマイモは

収穫後 しばらく風にあてて保存。

糖度が増して 美味しくなるのだとか。

 

イタチなどの小動物に齧られたりしないよう

日中は外に出していたものを

夕方には倉庫にしまっています。

(正確には、しまっていただいています!)

 


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せっかくの収穫。

大地の恵みをみんなで分け合って楽しみたく、

親戚有志を招いてBBQを開催しました。

(またやるか…(笑))

 


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サツマイモは

キッチンペーパーにくるんで水に濡らしてから

アルミホイルで包んで

焼き網の下、炭の間近に投入。

 

40分程で ホクホクあるいは ネットリ濃厚な美味しい焼き芋が完成!

さすがに 何度もやってるとコツがつかめて来ますね〜

(焼き芋画像は見飽きたかと思いますので割愛。)

 


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↑こちらはデザートとして登場させた

シナモンバター風味を効かせた焼き林檎。

 

美しい赤色と酸味の紅玉が

やはり一番 焼き林檎向きですね♪

 

お天気も気温も最高のコンディションだった昨日。

美味しくて 楽しくて 

みんなで過ごした 幸せな3〜4時間。

 

どんな高級レストランに行くより

こういうひとときに至福を感じます!

 

 

 

 

もみぢ灯る庭

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葉守の玄関を入って左手の窓に

外の黄葉のシルエットが明るく灯って、

この季節だけの

ひそかな愉しみとなっています!

 


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レトロなすりガラス(というか凹凸ガラス)のこの窓。

左側はいつからか開かなくなって久しいので

右側を開けてみると…

黄葉が美しいジューンベリー

手前には 常緑のテンダイウヤク。

 

すりガラス越しの方がドラマティックだったかな…(笑)

 


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外に出て 見上げてみたジューンベリー

青空とのコントラストが秀逸!

 


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ナツハゼの紅色は ますます鮮やか。

 


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(偽)ドア付近のツタが綺麗だな…

と近寄ってみると


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日照バッチリの(偽)屋根上に、

更に美しい紅葉発見!

 


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PAW PAW TREEの黄葉は

ひときわ目を惹く存在ですが、

 


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葉柄の付け根の離層は既に出来上がっているらしく、

少しの風でもあっけなく散ってしまいがち。

(既に 上の方は無くなってますね。)

 


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紅葉・黄葉は

「老化」のメカニズムだと改めて聞かされると

それに魅かれるのも なんか納得…。

(老境に手が届くお年頃に近づきつつある

われわれですから)

 

だとしても

陽の光を透かして 見上げる、

やがて老いて去り行く葉っぱたちの いまわの際。

なんと活力に満ちて 美しく心を打つことでしょうか。

 

 

付記:

この辺りは文教地区・風致地区のため

樹木が大変豊かであり

樹木の与えてくれる恩恵を解する住人がマジョリティを占める訳ですが、

地域によっては 落ち葉が目の敵にされるところも多いようで…

 

落ち葉掃除、

確かにキリがないとは思いますが

人間修養にはとてもいいんですけどね…

 

植物・樹木無くしては

絶対成り立たない地球の環境。

本来なら 降り積もった落ち葉が朽ちて

土地を肥沃に肥やしていくという

完全無欠なサイクルがあるのにも関わらず、

人間の勝手で 地面を舗装したり

そこに降ってくる落ち葉を

勝手な美意識で掃き清めさせてもらったり 

している訳ですよね。

 

この振る舞いのどこに

落ち葉に対して文句を言う正当な資格があろうか!?

…なんて ふと思わずにいられません。