Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

Late Summer Harvest

先日の台風10号による

被害に遭われた地域の方々には

衷心よりお見舞い申し上げます。

 

ここ阪神間におきましては

その壮大な前口上に見合わない

(それに越したことはないのですが)

大きな影響はほぼない通過状況でありました。

 

降水時間もそう長くはなかったものの

久々の ややまとまった雨量となり、

植物たちにとっては ホッとひと息つけたのでした。

 

 

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この1カ月近く

土はカラッカラになっていたので

植物たちはさぞや

ゴクンゴクンと喉を鳴らしたことでしょう。

 


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葉守サテライト基地である実家の畑では

この2か月というもの次々と楽しませてくれた夏野菜たちが…

 


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そろそろピークを過ぎ、

自らの幕引きを少しずつ意識し始めたような…

 

 


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本日の収穫の一部。

採れたての鮮度の良い美味しさは

何ものにも代え難いし、

こうして写真に撮ると

改めて けなげな生命力の美を感じます。

 


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色づきを心待ちにしていたパプリカは

気温が高すぎたせいか

長く置いた弊害で お肌にあばたが出現。

亜熱帯みたいになっちゃったこの辺の気候では

もう厳しいのかなぁ…

 

どうしても比べてしまいますが、

ニュージャージーのJamesさんのforest gardenにおける

晩夏の収穫野菜のひと篭は

なんてカラフルで美しいのでしょう…↓

 

ご本人もおっしゃってますが、

自然(+彼の努力)が生み出すこの色彩には

どんな絵だって叶いませんね!

 

 

これは、憧れる!

紫のインゲンやパプリカ、 白いナス、薄緑のトマト、微妙なグラデのミニトマトなど

おしゃれ作物を ダメ元で来年は導入してみたくなります。

 

それにしても

25℃ぐらいで 柔らかな小雨の降る気候は

うらやましい…

長袖シャツをさらりと着て過ごせる季節に

この亜熱帯も 早く移行してくれないものでしょうか。

 

 

 

台風への備え

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動きの遅い台風10号

備える時間は十分に与えられていますが…

 

 

 

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いつもウッドデッキ上に飾っている「鉢庭」たちを

風の影響を受けにくい地面

そして

低木の繁みによる庇護のもとへと

集結させました。

 

折れた枝など飛来物による破損も

できるだけ避けたい気持ちです。

 

例えばムクロジの実など高いところから落下するだけでも

加速度がついて結構な破壊力に転じるのですから…

 

 

 

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倒れてしまいそうなものは

あらかじめ倒しておくのが鉄則ですね。

 

このほか

木から吊るしたバードフィーダーや

ガラス風防を持つランタンなど

落ちて惨事を招きかねないものは

緊急避難させました。

 

あちこちの枝から吊り下げている

ガラスのサンキャッチャーは…

風に激しく翻弄されてしまうのはわかっていても

そのままにしてしまいました。

 

翻弄の結果、

吊るしているテグスによって

枝にぐるんぐるん巻きになってしまっているのを

昨年発見して 目が点になったのでしたが…

どうか堪えてくだされや…

 

 

 

 

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テーブル&チェアは畳んで

「伏せ」の状態へ。

 

 

 

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昨年の強烈な台風では

少し屋根瓦がずれたりしたのでしたが 

これに関して予防策や なすすべは特になく…

ひたすら無事を祈るのみ。

 

 

 

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せっかく綺麗に咲いたムクゲ

次々とつぼみが用意されていますが

明日 明後日は受難の日となってしまいそうですね…

 

 

 

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玄関ドアに吊るしていたオーナメントも

とりあえず外しておきましょう。

 

 

昨年の台風の物凄さは

かなり神経戦となってこたえましたので

大型台風への警戒は怠らないようにしたいものの、

結局のところ

一定レベルを超えた勢力のものに対しては

採るべき策にも限りがあるなぁ、と

無力感に苛まれます。

 

天にまします神様・仏様

そして ご縁のある諸先輩がた

どうぞこの地をお護りくださいますように…

 

あわせて

各地の被害が どうか最小で済みますように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

wither and fadeの美(追記あり)

残暑お見舞い申し上げます。

(文字通りの「残暑」となるよう

この酷暑が早く収束に向かってくれるとよいのですが…)

 

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緑陰のなかに

元気な明るさをもたらしてくれているのは

ルドベキア‘タカオ’の一群。

もりもりと大株に成長し続けています。

 


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咲き終わりのヒメアジサイ

半分ぐらいは花後に剪定しましたが、

残したものもあり

今 こんな感じの「微妙色」に変化してきています。

なんとも言えない  素敵なニュアンス。

 

 

 


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同様に残して

楽しませてもらっているアジサイアナベル’。

緑→白→緑の変遷を経たグリーンボールが

晩夏の庭に映えますね。

 


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アプローチ脇のヤマアジサイ‘海峡’には

侘び寂びの気配。

 

 


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鉢庭にも植え込んでいる‘海峡’。

衰えていきつつ放っている

紅色の残り具合が鮮やかです。

 


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しおれたり 色褪せたりしていく過程すら

儚くも美しい…

 

 


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中には 枝が折れてしまったものもあったり

また 強い日差しがたまたま当たる場所だったりすると

このように 枯れ枯れ状態になっているのですが、

一連の「微妙色」のものとの違いは

やはり 水分供給の有無なのだなぁ、と思います。

 

こんな あえかな美しさを生むのは

偶然の積み重ねである

絶妙な環境バランスによるところが大きいのですね。

 

 


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対するノリウツギ‘ライムライト’は

引きつづき絶好調。

こちらはピチピチの魅力。

 

知久寿焼「月がみてたよ」

♪ぴちぴちの頃も しわしわになってからも〜♪

という一節が沁みます。身につまされます。

(注:  3:48ごろ)

 

 

盛者必衰。

生者必滅。

 

自分たちこそ そうなのだから

限りあるいのちを愛でて過ごしたいと思うのでしょうね。

 

 

(追記)

今回の記事タイトルですが、

無論 Roxy Musicの Just Like Youの歌詞から想起したものであります。

 

1973年のアルバムStrandedを

後追いで1976年頃に入手して聴いた曲ですから

かれこれ43年前…(嘘でしょ⁈)

 

その頃に触れたあれこれのことは

しっかりわが血肉となってるなぁ。

一字一句忘れてない。

(←いや、ほぼ というか 大体ですけどね。

しかも すごくジャンル限定。)

昨今の忘れっぽさ、覚えていられなさが

実に情け無い…

 

 

夏フェス⁈

毎年 お盆前に剪定・葉刈りに伺っているお宅。

敷地が広く樹木も多いので

フルメンバー(7〜8名ぐらい)に召集をかけて

朝から夕暮れ間近まで 懸命に作業させていただいております。

 

かれこれ15年以上 夏の恒例行事となっているので

蝉しぐれの中

時には蜂に刺されたりもしながらも頑張り、

作業終わりには 労をねぎらうスイカなどいただきつつ 涼ませていただいたりして

なかなか充実感のある一日なのです。

 

そう

さながら 夏フェスのような

しんどさと 楽しさと 達成感が味わえるのですよ。

(←ちょっと言い過ぎ?)

 

 

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満開のサルスベリの花。

夏らしい青空と白い雲。

 

 


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蜜を求めて 蜂さん御一行が大挙ご来訪。

 


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今年もカリンは豊作。

このまま 虫に目をつけられなければいいのに…

 


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大木のカキにも たわわな実り。

去年のような激烈な台風に襲われませんように…

 

 

いろいろキナ臭く演出された世界情勢。

本当に大切なことから目をそらさせるための茶番劇の数々。

 

そんなこんなに関わらず

この日本には

ご先祖様への感謝と祈りの季節が

まもなくやって参ります。

 

いま生きていることの、ありがたき幸せ。

それに気づけば

為すべきこと・選ぶべき道は

自ずと見えてくるのでは。

 

…なんて想いが

夏フェス@剪定現場で 降ってきた次第です。

 

みなさま どうぞ良い夏休みを!

 

 

 

 

 

 

小さな小さな秋。

この三、四日

上空にドーム状の蓋をかぶせられたかのような、

逃げ場のないとんでもない暑さが続きましたね。

 

もう 涼感ドライ素材以外の服は着られない…

なんて気分になっちゃってました。

 

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そんな捨て鉢な気持ちで巡回した里庭で、

なんと!

オミナエシがもう咲いてるではありませんか!

 

言わずと知れた秋の七草のひとつ。

 

 

 

 

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そして 庭のあちこちで だんだん目立ってきたのが

ヤマノイモの蔓に実をつけたムカゴ。

 

 

 

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この軸部分の赤紫色の綺麗なことといったら。

 

秋になると

道の駅などでも、袋詰めになって売られてたりするムカゴですが…

 

 


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宝物を探すがごとく

庭を探索して 自ら採取する楽しさ。

(そこには しみじみと達成感も。)

 

採取量の多寡にかかわらず、

フライパンで炒り 塩をパラパラ振るだけで

乙なビールのお供になっちゃったり、

昆布・お酒・塩と共にご飯に炊き込んだり、

それはそれは

わくわくするような食材に化けるのです!

 

 

 


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先日の 落ちた若毬栗を

なかなか拾えずに放置していたら、

イガがすっかり茶色に色変わり。

サイズもふた回りぐらい縮んじゃってます。

 

軽く爪先で蹴って位置をずらしたなら

そこには

ダンゴムシ諸君がうじゃうじゃたむろしているはず。

分解、ご苦労。

 

 

耳を澄ますと

蝉の鳴き声も少しずつ変わってきているような…

 

ニイニイゼミが徐々に姿を消し

いま全盛なのは アブラゼミクマゼミ

山に近い地域では ミンミンゼミとヒグラシも鳴き始めていますね。

 

 

薄紙を剥がすように(←例えが違うか)秘めやかに

秋が 極小ポーション

でも確実に

忍び寄って来ているのを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

少しだけ涼しくなったら…

猛暑お見舞い申し上げます。

 

40℃近い日が当たり前になってきた昨今

南国のように

みんな 昼間は仕事を休んでシェスタ…ともならず、

汗だくでへたばりそうになりつつも

職務を遂行しているのを見ると

健気さと責任感に泣けてきます…

 

どちらさまも ここが踏ん張りどころ。

帰宅したら クールダウンしまくって

どうぞ お身体おいといくださいますように…

 

さて、

この春

新神戸からほど近いところに

オープンされたらしいGREEN’S FARMSさん。

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https://greensfarms.jp/kitano/

(画像もお借りしました↑)

 

非常に魅力的。

お泊まりもできるようですが

(追記:これ↑は勘違いでして、

 ファームステイ施設は淡路島にあるそーです。)

まずはカフェとショップへ行ってみたい…

 

とりあえず

気温がせめて30℃ぐらいになったら…

 

あと

かかりつけの鍼の先生おすすめのお店

NOMU KOBE

http://www.bal-bldg.com/kobe/nicolai_bergmann_flowers_design_nomu_kobe.html

へも 早くお邪魔せねば…

 

ニコライ・バーグマン氏のお店だし

テーブル(の下)には花が敷き詰められてるって言うし

 

こちらは外気温が32〜3℃になったら

是非とも伺いたい。(←さっきと微妙な差)

 

…なんて

50年前の神戸では 確か

30℃を超えたら

教室でヒェーッって騒いでいた記憶があるので

どちらかの時代が嘘か幻だと思いたい…!

 

 

 

 

木の幹には

 

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葉守のフロントヤードにあるコブシの幹に

キマダラカメムシ発見。

こう見えても 幼虫。

幼虫と言っても 「老熟幼虫」と呼ばれる段階らしいです。

(ややこし!…子泣き爺かっ!)

 

ちょうど目の高さに留まっていたので

仔細に観察してしまいました。

 

緑がかった黒褐色の背に 朱赤の斑点が

規則正しくならんでいて

なんとなく 楽器の琵琶を思わせる美しさ…!

 

http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/kimadarakamemushi/index.htm

 

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ふと その近くの木膚に目を転じると

じーっとしているニイニイゼミも!

 

樹皮のちょっとした出っぱりとして

見過ごしてしまうかもしれない、

きわめて地味〜な そのプレゼンス。

 

 

 

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比較的夏の初め頃に登場するセミですから

こう毎日暑くては

気が気じゃなくって

必死に活動していることでしょう。

 

 

 

 

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おや このキマダラカメムシ

足が一本足りない…

短い半生に 何があったんだろう…?

 

普段 気がつかないだけで、

いろんな生と死が 

ドラマチックな出来事が

パラレルワールド的に 火花を散らして存在し

ふと交差する瞬間があったり なかったり

この世は そんな多重構造なんでしょう。

 

まさに こんな感じ↓

“いのちの使い道は
すれ違いざま笑って返す
ほんの一瞬"

(「目抜き通り」by椎名林檎トータス松本より)

 

(はてなブログにおきましては

JASRACとの利用契約により

歌詞掲載が認められるようになっております。

なかなか画期的!)