Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

陰の支配者⁉️

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緑がまた一段と濃くなった森庭。

そこで飄々と曲線を空中に描いているのは…

 


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…ヤブマメの蔓!

草から樹木へと触手を伸ばしていたり

 


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徐々に

しかし着実に高みを目指していたり

 


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群れ咲く花には乗っかるようにして

 


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縋りつく相手が無くても

とりあえず伸びてゆきます(笑)

 


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ブルーベリーも絡め取ろうかという勢い!

 

シルエットがおかしくなってきてると思うものには

大体こやつがまとわりついていて、

妙に固まった姿勢を取らされているのでした。

 

 

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(↑この画像のみ「エバーグリーン植物図鑑」からお借りしました)

秋に咲く青紫の花(開放花)は

なかなか妖艶で美しいのですが、

それ以外にも 地中に潜って「閉鎖花」なるものも咲かせ

いずれそこで栄養たっぷりの豆果を結ぶのだとか。

(まだ見たことありませんが)

 

地上の花も

小さなエンドウのような鞘をつけて

中の種は3〜4m先へ弾け飛んでいくらしいので、

増えたり 隆盛を誇ったりする訳ですね。

なんと よくできた戦略❗️

 

それじゃ あたり一面ヤブマメ群生地になってしまいそうだけれど、

そういうことでもなく

せめぎ合い しのぎを削り合って

バランスは保たれていくという節理。

 

奢れる者は久しからず、ということで

人間界も きっとそうなっていくんだろうなぁ…

と考えずにはいられません。

いや、そうであれ❗️

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨はどこへ…

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約二週間という前代未聞の短さで

九州南部・東海・関東甲信が梅雨明けしたという今日、6月27日。

ほぼ同じような天候の傾向が続いている

ここ近畿や他の地方も追随するのは時間の問題かもしれません。

(追記: 翌28日、きっちり追随いたしました😅)

 

降るべきときにまとまった雨量がないと

農作物の成育もうまくいかないでしょうから、

7月の「戻り梅雨」に期待したいところですね〜

 


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葉守の森庭では

アナベルが咲きすすんで

白→ライムグリーンへの過渡期を迎えている個体が増えてきました。

 


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とはいえ

まだまだ純白を感じさせるものも点在しているので

 


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明るさ・晴れやかさはかなりキープされているように思います。

 


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ライムグリーンは

まだもう一段色濃くなっていく予定。

そうなってくると、

オニユリやクロコスミアなんかの

オレンジ色が絶妙に似合ってくる訳で

本当に良くできた仕組みとしか言いようがありませんね。

 


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ピンクアナベルの色褪せ具合はと言うと、

単品で これぐらい近くでじっくり見るなら

アンティークな風情で良いのですが

景色としては「衰え」のフェーズを強く感じてしまうので

この庭のバランスで言うと

そろそろ花を剪るべきかも…

 

 


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ヒメアジサイ

今のところまだまだ瑞々しく、

梅雨の続行を信じて已まない…といった気配。

 


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何かがおかしい…という事象が続きすぎて、

でも 一個人として為す術は特に無く、

徒に過ぎていくこの二、三年。

 

え? 何か起こってますか?

人類の長い歴史の中ではいろんなことがあって当然でしょ?

…という判で捺したような見解の方々とは

もう決定的に気が合わない(笑)

 

そもそも

それは自分の頭で考えたことなんですかい?

気を抜くと

何者かにやすやすと誘導されちゃあいませんか?

…と問いたい。

 

アバターとして仮想空間で生きる(気にさせられるだけ)なんて、まっぴら御免!

この光を 風を

花の色を 匂いを

生きてる限りは体感していたい、と思うのです。

 

 

 

 

 

そして、雨の季節へ。

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毎年のことですが、

この時期 咲き終わった栗の花が

際限なく落下してまいります。

 


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栗の樹下 

半径5〜6mの範囲にある中低木という中低木、

下草という下草は

ことごとく その洗礼を浴びているのでした。

 


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絡みやすかったり

 


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乗っかっていやすかったりするところには

びっくりするほどの量が溜まっています!

 


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梅雨入りの合図と言われる

「栗花落(つゆり)」現象を

目の当たりにしているという訳なのですよ。

近畿地方も もうまもなく発表となるのでしょうね!

 

 


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栗の樹下から少し離れたウッドデッキでは

この洗礼からは免れていますが、

イチョウムクロジの傘下に入っているので

別の受難が待ち受けていたりします…(笑)

 

そんな中でも めげずに

鉢庭のヤマアジサイが咲いてきましたね。

 

 

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こちらの鉢庭は

ナチュラルさに磨きがかかり…

 


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ワイルド方面に舵を切りながらも、

今年も律儀に 

ユキノシタの花を咲かせました。

 

それにしても

どちらの長手鉢も いつ見てもカッコいいなぁ。

さすがは 長谷川先生作品です!

 

 

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ムクロジの樹下エリアでは

アジサイが妍を競い出し…

 


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ベンチ脇のヒメアジサイ

不思議なミックスカラーで存在感を示しています。

 

昨年まではフロントヤードの一株に

このようなカラフル・シェイブドアイス的傾向がありましたが

今年はなぜかここ…!

 

 

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アナベル

 


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ヒメアジサイ

今年は低調かな…と踏んでいた割には

土壇場で意地を見せてくれた気がします。

 

 


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ピンクアナベル

結局 ブリキ鉢にこんもりと植え、

デッキ上で 愛でてやることに。

 

 

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写真では伝わりきらないかとも思いますが、

高木の梢をわたる風や

木漏れ日、

葉ずれの音の折り重なり。

そして 足元に綾なすアジサイの群落…

 

ありきたりなようで

実は 

ここ葉守だけに許された特別な時空間なのだと

身をもって感じます。

 

そりゃあ それなりの手入れはしておりますが、

それだけでは到達し得ない

人智を超えたピースフルな特別の場所…!

 

多少大袈裟に言うと

そういう庭になったんだと実感した今日でした。

 

関わりのあるすべての人々の想いと

やすやすと繋がることができる、

スピリチュアルな庭空間だと 本気で思えておるのです。

 

 

 

 

 

バニーさんによるチェルシー振り返り。

2年ぶりの5月通常開催となったチェルシー・フラワーショー。

審査員であるBunny Guinnessさんが 今回もお立場をフルに活用して

ショーガーデンのいくつか(厳密にはまだ完成前の状態ですが)を

丁寧に紹介してくれています。

 

デザイナーとの会話も楽しいし、

実際に会場に観客として見に行ったとしても見ることは叶わない

裏側(とか下側?!)まで見せてくれているのが素晴らしいです!

 

17分ぐらいある動画ですが、興味のある方にとっては

とても面白く、また短く感じられると思いますので

よろしければ、ぜひ。

(英語字幕を出す設定にすると
内容をより理解しやすくなるので お試しあれ。)

 

チェルシー開催中!

イレギュラーだった昨秋の開催からまだ日も浅い気がしますが、

何事もなかったかのように

2022年のチェルシー・フラワーショーが開幕しております❗️

 

すべてが通常運転に戻っているようで

庭好きの人々の喜びが弾けているのが伝わってくるようです💜

 

最初のはRHS(英国王立園芸協会)発信の動画ですが

BBCもはしゃぎ気味にいくつも動画をアップしてくれています。

そのうちのひとつがこちら↓

 

彼の国では、もちろん 全員ノーマスク。

当たり前にノーマスク。

 

馬鹿馬鹿しさに大真面目に付き従っている

此方の現状の方が

むしろ夢なんじゃなかろうか?

…って思った(笑)

わらび三昧(*追記あり)!

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ご近所の方が郷里で摘んで来られた蕨(わらび)を

たっぷりとくださいました❗️

しかも、今期二度目😊✨

うれしすぎる💓

 


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前回は当方を甘やかしていただき

アクを抜いてある状態のものをくださったのですが、

今回はまさに摘みたてホヤホヤなので

自分たちで処理を行うことに。

 


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灰など無くても

単に熱湯で茹でて一晩放置すれば、

アク抜きは十分できてるよ!

…とのアドバイスをくださったのですが、

念には念を入れて

重曹を熱湯に加えてみた小心者でごぜえやす。

 


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一夜明けて見てみると、

茹で汁はクロロフィル原液のような黒っぽい緑色に変化。

アク恐るべし!

 


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よく水洗いした後、

全体が水に浸るようにして

とりあえずタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。

…割とすぐに使っちゃうのですが(笑)

 


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初日に早速作ったのは、もち米も入れたわらびご飯。

(美味しすぎて興奮のあまり、写真撮り忘れました…💦)

 

こちらの写真のは、

二日目の本日作った 薄揚げとわらびの煮物。

すごく簡単なのに どうしてこんなに美味しいのでしょう⁉️

 

そして….

まだまだタッパーには お楽しみが残っているという、

なんという幸せ‼️

 

 

自然の恵みに感謝✨

心優しきご近所さんに大感謝✨

 

 

【追記】

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残しておいたわらびで、再度ご飯ものに挑戦しました❗️

鶏肉、薄揚げ、にんじん、ごぼう

そして…干し椎茸をプラスした

炊き込みご飯仕立てです。

 

今さらながら マイブームの干し椎茸。

「滋味」という表現がぴたりと嵌る 魅惑の旨味😊✨

 

昔 お歳暮とかの包みを開けて、どんこ椎茸だったりすると

なーに❓ センスないなぁ…なんて思ってましたが、

正直申し訳ありませんでした🙏🏻💦

いま思えば センスの塊であらしゃった訳なのでした。

 

さて わらび炊き込みご飯の出来はというと…

 

もち米1:うるち米2 のほど良きもちもち具合と

半量わらびの後混ぜによるシャキ食感プラス。

そして 干し椎茸その他旨味オールスターズの尽力…✨

 

…めちゃくちゃ美味しいじゃありませんか❣️

 

改めまして

季節の恵みと先人の知恵。

分かち合ってくださろうというお気持ち。

その他もろもろ、この世界の善なるすべてに感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Paul Noëlに魅せられて

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耐陰性もそこそこある強健な品種でありつつ

派手すぎない優美さを兼ね備えた、

バラ‘ポールノエル’。

 


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1910年に作出された

ウィクラーナ(テリハノイバラ)系のランブラーで、

枝ぶりの柔らかさは特筆に値します。

(要は、しなやかなので誘引がしやすい)

 

 

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この場所に植えて三、四年になりますが、

上空の大木の繁りに対抗するためか

日当たりを求めて

いつしかお隣の倉庫屋根へと伸びてしまっているのを発見❗️

 


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これではあまりに図々しく杜撰なので

しなやかな枝ぶりをこちら側へ引き戻すことに。

 

柔らかいと言えども

太陽光へ向けての表裏があるので

なかなか思うようには戻ってきません…

 

バラを育てている方にはわかってもらえると思いますが、

「柔らかい」= 「さくい(もろい)」ということなので 

気をつけていても

アッと思ったときには 折れてしまう。

思わず、ひと枝 やっちまいました…💦

 


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咲き始めは

サーモン〜アプリコットを感じさせる

濃いめのピンクですが

 

 

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咲き進むと 

だんだん淡く変化して

 


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これぐらいの淡いピンクへと落ち着きます。

 

 

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花茎が

血が通っているかのような鮮やかなクラレット色なのも、

このバラの美点かもしれませんね。

 

Maiden’s Blushという1700年代作出のオールドローズがありますが、

このバラの方がむしろその名にふさわしいんじゃ…⁉️

と思わないではありません。

 

フラゴナールとかブーシェとかの絵に登場するような

頬を上気させた若い娘の雰囲気が漂いますよね。

 

(ちなみに このピッチャーに生けたのが

くだんの折れたひと枝。

Paul Noëlには申し訳なかったけれど

思いがけず 至近距離で愛でることができたのは

僥倖でありました💜

微香なのも 初々しさを感じて好ましい❣️)