七十二候で言うと
今日からの五日間は「水泉動」にあたり、
"しみずあたたかをふくむ"と読むのですって。
10日先ぐらいからは「大寒」に入るので
一番寒い季節に向かっているのには違いない時期なのですが…
「そうした中、地中では陽気が生じ
凍った泉では水が少しずつ動き始める、
そんな様子を表す言葉です。
目には見えないけれども、
自然界では少しずつ
春に向かって変化が起きていることを
見逃さない、
先人の確かな観察眼を
感じ取ることができます。」
(「くらしのこよみ」より)
日当たりの良い場所では
ムクロジの樹下では
フクジュソウの芽がぷっくりとしてきました!
毎年 リース状に花を咲かせてくれる
フクジュソウの一群は
今年も準備万端のよう。
クリスマスローズの根元近くでは
蕾が目立ってきましたね。
サラサボケや
十月桜の
春先取りの、やわらかな薄桃色の彩り。
栗の葉っぱは
ほとんど落ちたかと思いきや
よく見るとまだ少し樹上に残っていて、
忘れないでよ、とばかり
時折 落ち葉でちょっかいを出してきます。
清々しい冬の空に
白い骨組みを晒しています。
鳥たちに委ねた柿は
おそらく皮だけになって樹上に留まっており、
ちょっと風情を感じます。
隣の甘夏のほうは
木になったまま じっくり甘み熟成中。
5個ぐらいしかならなかったハナユズ。
テコ入れが必要なのかも…
ヤマコウバシの茶褐色の葉と
ブルーベリーの朱赤は
数少ない暖色系として庭を彩る、
晩秋の名残りです。
風もほとんどなく
この時期にしては少し気温高めの昼下がり。
室内から庭を眺めていると
ガラス越しの日差しがポカポカして、
いち早く春めきを実感しました!
ビオラの鉢も
それぞれに本領を発揮してきて
春への希望を感じさせてくれます。
この微妙な「水泉動」の趣き、
AIにはわかりますまい。