閉幕が迫ってきた「上野リチ展」@京都国立近代美術館へ
えいやっ!とばかり弾丸ツアーで
行ってまいりました。
ウィーン生まれのLizziさんが
後半生を過ごした京都。
東京への巡回に先駆けて
この地・この空気感の中で開催されることに
意義を感じますね。
思った以上、そして「日曜美術館」での予習以上に、
実際間近に見た色彩感覚・デザイン感覚には
目を見張るものがありました。
「カワイイ」は不滅…!!
本当に素敵なものは、古びない。
そして
京都だからこそ
ぎりぎりその時代だったからこそ
得られたかもしれない、
共同作業を引き受けてくれた
各種工芸の職人さんの手業の確かさも
感じざるを得ませんでしたね。
(↑画像はアートアニュアルオンラインより拝借)
建築家である夫君・上野伊三郎さんと共に空間を作った
昭和5年完成のSTAR BAR。
行ってみたかったな…
(2013年に京都国立近代美術館で
この内装が再現されていたという情報も今初めて知り、
アンテナの錆がお恥ずかしい次第です。)
日生劇場のACTRESS(同じく内装を手がけた、1995年まで存在したレストラン)へは
行こうと思えばきっと間に合ったのに
気づかなかったことが残念至極。
(…何周も遅い後悔ですが)
ずっとあるだろうと思っていた空間・モノ・ヒトが
いきなり失われてしまうことも多い昨今、
一期一会を大切にしなきゃ…
と改めて思います。
弾丸ツアー(単に帰宅する時間に制約がある、
個人行動をこう呼んでるだけですが)ゆえほとんど諦めかけていた
平安神宮へも時間のやりくりでお詣りできたり、
帰路は四条河原町まで
街歩きを楽しめたり、
京都らしいお正月飾りの数々を
垣間見させていただいたり…
なんと楽しい半日でしょうか♪
三が日を過ぎると日に日に薄らいでいくお正月要素を
しがみにしがんで(笑)
松の内のあいだぐらいまでは浸っていたいわれわれ。
(不思議と共通していた、子供の頃からの性分なのでした。)
京都はそれを許してくれ
甘やかしさえしてくれるのです。
京都、サイコー!!
洛中への物資運搬の要だったことが窺われるモニュメントです。
角倉了以旧邸にも程近いこの界隈、
関わった人々の想念が濃厚に残留し揺蕩っているようで…
京都には
パラレルワールドがそこかしこに見え隠れしていて、
さまざまな時代が同時に存在しているのを感じずにはいられません。
高瀬川畔の桜には
たくさんの花芽がついていて、
冬至を過ぎ
ゆっくり歩を進める季節の営みを感じました。
冬来りなば、春遠からじ。
当たり前なことが ただ当たり前なんじゃなく
ありがたいなぁ、素晴らしいなぁ、
と思える奇跡や幸せに気がつけて良かったです。
歳をとっていくのも
あながち悪くありませんね。
そして一方
今年のモットーとしては、
「常に自分をアップデートしていくこと」を掲げたい…!
岡崎体育さんも歌っているように
日々 更新、更新。
錆びない努力ってのも、やはり大事ですよね。