Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

Passion Flowerの謎

 

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駐車したコインパーキングから

施工現場への道すがら

トケイソウが絡まる素敵なフェンスを発見!

 

開花して間もない様子のこの一輪。

花びらがまだ開ききっていないのと

雄蕊の先の葯(花粉がついているところ)や

雌蕊の柱頭が反り返ろうとする

初期段階なのが見て取れます。

 

 

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その後通った折に また見てみると

あっ…もう ぐりんと先が全部反転して

超立体構造に変化してる!!

 

 

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雌蕊の先の感じが

時計の長針・短針・秒針を思わせるのと

糸状の副花冠が盤面に見えるのが

トケイソウという和名の由来。

 

英名Passion Flowerは

南方系の「情熱」から来てるのかと思いきや、

キリストの「受難」に擬えているのだそうで…

 

説①)

副花冠がイバラの冠、

花弁+萼片は十人の使徒

雌蕊の柱頭が釘…

 

説②)

柱頭が磔にされたキリスト自身、

副花冠は キリストの後光、

花弁は…たぶん使徒たち

 

いずれも

うーむ その感性、正気ですか?…

と言いたくなりますよね。

 

 

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                                   (↑画像:PHOTO ACより)

観賞用に500種以上ものバリエーションが作られているトケイソウ

カラーレンジも幅広く、

愛好家もどんどん増えてきていそうですね。

 

こちらは

Passiflora edulis(クダモノトケイソウ)。

 


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                                  (↑同じくPHOTO ACより)

そう、実を

パッションフルーツとして食することができる品種です!

 

たまたまこの日お昼にお邪魔したカフェで

「季節のフルーツスカッシュ」をオーダーすると

パッションフルーツを用いた爽やかな一杯が出てきて

ちょっとしたセレンディピティの感銘を受けたのでした。

(その割に 写真撮るの忘れた…!)

 

 

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愛用しているブラウスは

リバティの‘Phyllis'柄。

 

ここに描かれた夏の花々の中に

よく見ると

なんとトケイソウも潜んでいます!

 


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いちばんの特徴かな…と思っていた

雌蕊(時計の針)が省略されているのはご愛嬌(笑)

 

 

もともと南米原産の植物ですが

耐寒性のある品種を選べば、

少なくとも関西では

戸外での地植えも大丈夫なトケイソウ

 

緑のカーテンとして仕立ててあるのも

近頃良く見かけますね。

 

 

京都府立植物園の名誉園長さんが撮られた

葯の反転の瞬間動画です。

 

え、そこで終わるんですかー?

…というオチも これまたご愛嬌(笑)