何年か前に
陶芸家の長谷川先生よりいただいた寒蘭。
三寒四温の気候のなか
今年も開花してまいりました!
奥深い蘭の世界について
詳しいことは何も存じませんが
この繊細な造形と
シックなカラーリングの高貴さは
門外漢にも伝わってまいります。
特筆すべきは
何と言っても その素晴らしい香り…!
(以下の画像は
「若山和央 様々造形痕」
http://wakaliws.web.fc2.com/index.htmlより拝借しております↓)
寒蘭のこの香りをかぐと
90年代初め頃に 資生堂から発売された
東洋蘭の香水「タンタトゥリス」のことを
思い出さずにはいられないわたくし。
何年か前に廃番となってしまっているようで、
往時の華々しさを知る者としては
少し寂しく思ったりします。
(化粧品や香水を取り巻く時代の流れもあるのでしょうが、
なんでも 原料調達が厳しくなってきたのが
理由だとか。)
若山さんの描いた作品は
本当に この香りにぴったりの世界観で
すこぶる素敵だったなぁ…
蘭の研究や栽培のエクスパートでいらして、
タンタトゥリスはその肝煎りで始まった…
と記憶しております。
いろいろな産業が 縮んだり
形を変えていかざるを得なくなったりしてきそうな今、
あの豊かに思えた時代は何だったのだろう…
と ひとしきり感慨に耽ってしまいます。