ウッドデッキ上に置いた鉢植えヒアシンスが
陽気に誘われて
ぐいぐい成長してきました。
この 緑の中の青紫色…!
個人的に いちばん
春の訪れを感じる色です。
ピンクとか黄色じゃなく、春は断然 ブルー系!
ヒアシンスは
ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントスの
悲しい事故死(アポロンの投げた円盤が誤って頭に命中。ちなみにアポロンは彼に大層ご執心だった)の後、
地面に滴った彼の血の跡から芽生えて咲いたことから
名付けられたんだとか。
(とはいえ
今のヒアシンスとは異なる花だったという説もありますが)
何でもありの神話の世界にあってさえ
なんて話だ!…と思わないではありませんが、
まあ この花は「死と再生」を象徴する存在なのでしょうね。
ん?
鉢の下の方に蠢く何かが…
ウゴウゴ あっちこっちへ彷徨う
キュートなてんとう虫!!
英国ではLadybird
米国ではLadybug
その他 Lady-beetleなんて呼ばれたりしているこの虫。
なんでLady〜かというと
単なる「貴婦人」ってことじゃなく
「聖母マリア」様にちなんでいるらしく…
マリア様が赤いローブを纏った姿で描かれることが多かったことから
なぞらえられたのではないかと言われており、
背中の「ななほし」は
マリア様の七つのよろこび/悲しみに例えられているようです。
↑ 鉢側面の 赤みを帯びた窯変スポット付近に
奇跡の降臨…!(笑)
じーっと観察していると
ふうっと跳んでってしまうことが多いてんとう虫ですが、
この子は肝が座っているのか、泰然自若。
微妙なパープルカラーの球根の狭間で
艶やかな赤い姿を
惜しみなく拝ませてくれたのでした。