Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

アレチヌスビトハギ

マンション1階の専用庭リニューアル工事を

二日間にわたり させていただきました。

 

暑からず 寒からず、

非常に作業が捗る今日この頃。

 

とは言え

日暮れが早くなり

17時過ぎると夕闇が迫って来る感じなので、

かなり必死にならざるを得なかったです。

現場写真を撮る余裕は全然なし。

 

一定期間 放置されて

絵に描いたように草ボウボウだったスペースですから

まずは草取りが一大作業。


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帰宅して 玄関の照明のもと自らを顧みると

上衣の袖はもちろんのこと、

ズボンの膝下中心に

アレチヌスビトハギの三角形の種が

相当数付着しててびっくり!


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作業中ふと気づくと

手袋には びっしりこれがウロコ状に付いているので、

時折 ひとつひとつ剥がして

(そこかしこをアレチヌスビトハギ畑にしないために)

ゴミ袋にきっちり捨てるようにしているのですが

忙しい中 そればかりもしてられないので

ひどい状態になったら手袋ごと廃棄したり。

 


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服は 念入りにチェックしてから洗濯槽へ。

ふう…やれやれ。

とんだ厄介者だぜ、と思いつつ

玄関土間の靴をちらっと見ると…

ゲゲゲ!…

靴紐中心に インナーまでも

「隙あらば攻撃」にやられちゃってます。

 

 

 

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花はこんなに綺麗なのに…

 

 

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この平べったい鞘状の実が簡単にバラバラになって

ひっつき虫のように

あらゆるものにくっついてくるのです。

(以上の2画像はshuさんの「ボタニックガーデン」https://www.botanic.jp/index.htmよりお借りしました。)

 

 

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(画像:Wikipediaより)

アメリカセンダングサも 現場には少しあり

鉤状の突起によって こちらもあらゆるものにくっついてきます。

手袋や服を貫通して刺さってくるので

こちらの方が苦手と言えば苦手。

 

プライドをかなぐり捨てて

あんなものこんなものにくっついて、

遠くへ運ばれようとする

その根性・その戦略には 凄みさえ感じますね〜。

どうやって思いついたのか…

完成度が高過ぎる…!

 

(追記)

なるべくローメンテナンスで維持できるよう

植栽域を田の字型に厳然と区切り、

それ以外は回遊できる通路として

ウッドチップを10cm厚に敷き詰めた

今回のデザイン。

 

おかげさまで

あたりが暗くなる頃に 無事完成いたしました。

 

無策のまま放っておくと

遅かれ早かれ

雑草に庭全体を支配されてしまうのが

よくあるお決まりのコースと言えますが、

安全で人の寛げるスペースを確保し

バランスのとれた空間構成にするために

地面には

草抑えの 何らかの舗装は取り入れておく必要があるでしょう。

 

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ウッドチップ舗装は

歩行の際に足に優しく、

見た目も自然なうえに

木の香りに癒されるという利点も。

 

天然の木材なので

長い年月をかけて 徐々に分解されていきますが、

人のライフサイクルや 住宅の耐用年数を考えるならば

フェイド具合はちょうど良い頃合いになってくるかな…という気がします。