夏草が繁ったなか
彼岸花に似たオレンジ色の小ぶりな花が数輪。
この庭では 毎年咲いてくれるのではなく
気が向いた年にひょっこり…という感じ。
(↑岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 のサイトより画像借用)
葉っぱの形が 剃刀(柄つきの)を思わせること
花の色がちょっとキツネっぽいこと
などから
この名前が付けられたのではないかと。
キツネには悪いけれど
名前にその冠が付くと
やや胡散臭度が増すというか…
何やら背後に
民話っぽいものの気配も漂ってきますね。
なお 彼岸花の仲間だけあって、
春先から繁っていたこの葉は
他の草が勢力を広げて来る頃には徐々に枯れ
その後 花茎だけが伸びてくるという形態。
彼らなりの効率を追求した、
良くできたシステムなのでしょう。
そして 繁る夏草のさなか、
ワイルドオーツの花穂も目立ってきました。
こう見えても 花(のかたまり)なんですよ。
こちらの別名ですが
はたまた
ニセコバンソウ
と 散々な言われよう。
北米出身ながら
そこはかとなく“和ごごろ“も感じさせる
風情のあるバイプレイヤーと
私たちは位置づけております。
さらっと生けても 様になる…
キツネノカミソリにも
ワイルドオーツにも
長谷川陶房のシックな花器がよく似合いそうです。