Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

ベス・チャトーさんのこと

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そろそろハンプトンコート・フラワーショーの季節ですね。

テニスのウインブルドン大会と大体同じ時期に開催されます。

今年は7月1日から7日の1週間。

(ちなみにウインブルドンの方は1日から14日の長丁場。)

 

日本ではほぼフラワーショーのことは報道されないので

ウインブルドンの中継を見ながら

微かにフラワーショーの空気を感じ取るという荒技を編み出しました(笑)

 

 

この催し、

今年から Hampton Court Palace Garden Festivalと名称が変わった模様。

チェルシーよりも広大な敷地で

お祭り要素も多くあり、

園芸全般、やや農業寄りの展示もあったり

ホームファニシング関連の出展も散見したり

という構成なので

よりふさわしい名前を与えられた気がします。

 

 

 

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(画像はThe Heraldより)

昨年から始まった趣向で、

ショーにおいて 毎年ひとりを

Horticultural Heroとして選び 功績を讃えるというのがあり

2019年度は ベス・チャトーさんなのだとか。

 

情報に疎いわれわれ

ここで初めて 彼女の訃報(一年前の5月)を知ることになったのです…

 

1923年のお生まれだということはわかっていたので

敢えて 近況を積極的に知ろうとはしなかったところもあります。

 

何年か前に訪れた折の

彼女の庭・憧れのBeth Chatto Gardensの記事はこちら↓

http://greatoaks.in.coocan.jp/beth%20chatto.htm

 

英国エセックスコルチェスターの地で

夫君とともに作り上げた広大な庭。

 

“the right plant for the right place”という大原則のもと

存外に苛酷な時期(何十日も雨が降らなかったりすることも)もある気候風土の中を耐え抜く植物を用い

しかも もちろん美的にもパーフェクトという、

すべてのガーデナーが参考にすべきお手本のような庭が作られ

何十年も維持管理されている

夢のような場所なのです。

 

大御所中の大御所で

とてもしっかりしたチームがベスさんを支えていたので

今後も彼女の庭は存在し続けることでしょう。

 

限りある命、

こればかりは仕方ない…順番ですものね。

遅まきながら、R.I.P.と申し上げたいです。

 

少しでも

彼女と同じ時代を生きることができたのを

幸せに思います。