Paul Noëlに魅せられて

耐陰性もそこそこある強健な品種でありつつ

派手すぎない優美さを兼ね備えた、

バラ‘ポールノエル’。

1910年に作出された

ウィクラーナ（テリハノイバラ）系のランブラーで、

枝ぶりの柔らかさは特筆に値します。

(要は、しなやかなので誘引がしやすい)

この場所に植えて三、四年になりますが、

上空の大木の繁りに対抗するためか

日当たりを求めて

いつしかお隣の倉庫屋根へと伸びてしまっているのを発見❗️

これではあまりに図々しく杜撰なので

しなやかな枝ぶりをこちら側へ引き戻すことに。

柔らかいと言えども

太陽光へ向けての表裏があるので

なかなか思うようには戻ってきません…

バラを育てている方にはわかってもらえると思いますが、

「柔らかい」= 「さくい(もろい)」ということなので 

気をつけていても

アッと思ったときには 折れてしまう。

思わず、ひと枝 やっちまいました…💦

咲き始めは

サーモン〜アプリコットを感じさせる

濃いめのピンクですが

咲き進むと 

だんだん淡く変化して

これぐらいの淡いピンクへと落ち着きます。

花茎が

血が通っているかのような鮮やかなクラレット色なのも、

このバラの美点かもしれませんね。

Maiden’s Blushという1700年代作出のオールドローズがありますが、

このバラの方がむしろその名にふさわしいんじゃ…⁉️

と思わないではありません。

フラゴナールとかブーシェとかの絵に登場するような

頬を上気させた若い娘の雰囲気が漂いますよね。

(ちなみに このピッチャーに生けたのが

くだんの折れたひと枝。

Paul Noëlには申し訳なかったけれど

思いがけず 至近距離で愛でることができたのは

僥倖でありました💜

微香なのも 初々しさを感じて好ましい❣️)

fragrant garden

アマナツの花が一斉に咲き始めました。

これまででいちばんの花つき！

あたり一帯に ジャスミンにも似た芳香が漂います。

今は亡き「大中」の香りという説も…（笑）

ノイバラも順々に咲いて…

仄かなノイバラの香りに包まれて

ほっこりするフクロウ（笑）

カラタネオガタマは

バナナの香りなのが不思議。

爽やかな初夏の香り、テイカカズラ。

ハニーサックル'ゴールドフレーム'は

まだあたりに香りを放つところまで行っていませんが

まもなく存在感を発揮してくれることでしょう。

「薫風」とは まさに言い得て妙。

本当によくこの季節を表した言葉ですこと…❣️

白花の季節

ハイノキの蕊からは花粉の黄色がほぼ失せて

花全体が白いホワホワに見え、

ちょっと幻想的な雰囲気に。

ピンクッションのようなコデマリ。

どんだけピン刺してんのよ…と言いたくなります（笑）

ブルーベリーの花はそろそろ終盤かな。

ドウダンツツジ。

似ているようでも 並べてみると

ブルーベリーの花との違いは歴然。

ヤブデマリ。

清冽な白さを感じます。

イチゴ。

ヒメウツギ。

そして、オルラヤ！

色濃くなってきた木々の緑の中で

白花が揺れる、

清らかなホワイトガーデンの季節です。

オープンガーデンのご報告

16・17日の土日、

春のオープンガーデンを催行させていただきました。

足をお運びくださいましたみなさま

どうもありがとうございました！

ヴェロニカさんから頂戴したハナズオウは

大きめの甕に投げ入れて、

このエントランスのほか

庭にも何箇所か配置させていただきました。

中間の高さへの華やぎが加わって

どれだけ助けになってくれたことか！

本当に 粋なご配慮をありがとうございます💓

ジューンベリーの花が

十日ほど前に散り終わったりして

寂しくなるかと思いきや、

滴るような緑の出現と

ちょっと気温が下がって

持ち堪えた花々の踏ん張りで

なかなか見どころがあったのではないかと思います。

室内に居てもしみじみ感じる

やわらかな緑の照り返し。

風が強い時間帯もありましたが、 

この光、この緑！！

まさに絶好のアウトドアリビング日和。

ズームできる方には そうして見ていただきたい

パノラミック・ビュー。

縦にも パノラマ撮影できればいいのに…

と思わずにいられない

木々による包まれ感のなかに抱かれています。

室内にも 緑の「気」をふんだんに取り入れて。

花後のジューンベリーには

実の気配をひしひしと感じて…

ミツバツツジの 有終の美。

サルビア・ネモローサ 'カラドンナ'の

スックと立ち上がった花穂は

ダークな色と相まって 

いいアクセントになってくれました。

 

今回のイベントに照準を絞ったかのような、

例年より早い 豊かな開花で楽しませてくれた

里庭のフジ。

淡いブルーのガーデンチェアとともに

ちょっとした「映え」スポットになったような。

実を言うと このチェアは

背後にある資材軍団から目を逸らすための

アイストップとして置いているのですが（笑）

この日程に合わせて踏ん張ったといえば

こちらの 桜 '一葉'ですね。

まだまだ見頃の 砂糖菓子のような美しさでした！

自分たちが作って 世話をしている庭とはいえ、

この二日間の庭景色には

ちょっと人智を超えた采配を感じてしまいました。

近寄っても全然逃げない

アゲハチョウやクロアゲハは、

たぶんあの世から様子を見に来てくださった

あの方この方じゃないか…

なんて思ったりした次第です。

このほか小ネタ集は

ぼちぼちとInstagramの方にアップしてまいりますので

よろしければ併せてご覧くださいませ。

業務連絡です。

週末のオープンガーデンを前に

里庭のフジもいい感じに咲き進んでまいりました！

 

 

 

 

 

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Webサイト刷新作業の方はまったく進んでおりませんが・・・(；ﾟДﾟ)

ひとまず独自ドメイン「greatoaks-garden.com」については

本日をもって解除いたしました。

今後は当面の間　

「http://greatoaks.in.coocan.jp」一本でまいりますので

何卒よろしくお願い申し上げます。

15年ほど放置気味だった契約状況は

いろいろ複雑怪奇でややこしい状態になっているので

できる限りシンプルな状態に戻したいものです・・・！

オープンガーデンのご案内

オープンガーデンを下記の通り開催いたしますので

春の一日 心地良い風と光、

そして

木々や草花の生命力を

感じにお越しくださいませ。

とき: 2022年4月16日(土)・17日(日)

          午前10時〜午後5時

ところ: ガーデンアトリエ葉守

            兵庫県西宮市上甲東園2-5-5

      ・ 阪急今津線「甲東園」駅下車

                徒歩約11分

      ・甲東園駅より阪急バス「上甲東園」下車

                徒歩約1分

ご注意: 

・閑静な住宅街に位置しておりますので

近隣のご迷惑となるような

公序良俗に反するお振る舞いの方は

ご来場をお断りします。

・駐車場に限りがありますので

満車の場合は関西学院周辺のコインパーキングをご利用ください。

昼下がりの時間帯に

みなさま集中される傾向があります。

できますれば

分散にご協力いただければ幸いに存じます。

＊Instagram始めました＊

「ガーデンアトリエ葉守」でご検索いただければヒットいたしますので

よろしければフォローをお願いします♪

コブシの終活、そして水温む。

関西学院へと続く「学園花通り」のソメイヨシノもほぼ満開となり

モクレンやコブシ類は徐々に終盤を迎えつつあります。

葉守のコブシも

美しかった白い花びらに老いが忍び寄り、

茶色く変わって　やがて散りゆくフェーズに。

駐車場と前面道路に散り敷かれる、花のデブリ。

まだまだ絶え間なく落ちてきそうで

掃いても掃いてもいたちごっこです。

そこで…

4m近い長さの棒(胴縁材)があるのを思い出し

落ちずに留まっている茶色い花びらを払い落としてみました！

結構怪しい振る舞いですが

幸いご近所のどなたにも見咎められることなく…（笑）

きれいな花は枝に残したので

少々のいたちごっこはまだ続きますが、

一時的には地面がこざっぱりとなり

見上げる梢もリフレッシュされて

まだ見られる美しさがカムバックしました！

本当は毎日こんな目配りができると良いのですが…

ご近所の皆さま、誠にかたじけのうございます。

気温も20℃近くなると

水音や光る水しぶきが

にわかに好ましく感じられるように。

鳥たちも同じ気持ちのようで…

隙あらば池周辺にたむろしている「輩」なヒヨドリたち。

池にダイブしては飛び出て

ブルブル身をよじって水滴を飛ばして羽を乾かす…

という遊びを延々と繰り返しています。

 

 

 

 

 

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輩たちから視線を外して

ふと見ると

池のそばではイカリソウが開花してるではありませんか！

花もさることながら

長いハート型の葉にも特徴があり、

三つに分かれた茎の先に三枚の小葉をつけるので

「三枝九葉草」という別名もあるそうな。

とにもかくにも

春爛漫に限りなく近づいているのは確かですね！