Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

The Container Gardens @ Chelsea 2021

 

 

Bunnyさんのチェルシー・レポート・シリーズから

今回は「コンテナガーデン」作品を。

 

単体のコンテナの出来を競うのではなく

あくまで「コンテナで構成した庭空間」。

 

日本だと

気軽に移動できるコンパクトさが魅力…

と考えられることが多い気がしますが、

この場合は

位置はほぼ固定される大型のもので

構成されています。

 

素敵なスタイリングを目指すなら

コンテナ自体のテクスチャや色、

そしてフォルムが重要な要素だということを

再認識させられますね。

 

ホームセンターとかでは

あまり店頭に並ばないので

こんなの日本では手に入らないよ〜と

諦める方も居られそうですが、

今の時代 ネットで探せば

イメージを叶えるものも見つかるかと思います。

 

例えばこちらで…↓

https://www.rakuten.co.jp/barge-ec/

 

 

何でもそうですが、

間に合わせで

不本意なものを入手してしまわない。

見つかるまでは待つ。

…という美意識が大事です!

 

 

動画の最後に紹介された

フューシャピンク使いのgreenhouseは

「ショーガーデンなら これぐらい弾けてくれなくちゃ!」…

という見本のようですね。

 

あちこちに散りばめられたアイディアや小ネタが

心にくいばかり…!

 

われわれも

2008年の「神戸花物語」に

ショーガーデンを出品させていただいて以来

こうした作品を作っていないので

また 遊び心満載の庭を作ってみたくなりました…

(↓そのときの作品)

http://greatoaks.in.coocan.jp/work-hanamonogatari.htm

 

 

 

 

 

 

空気が澄んできました。

 

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鯖雲がほぐれて広がったような空。

秋が少しずつ進んできましたね。

 


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ムクロジの葉がかなり黄葉して落ち、

間引かれた感じの

すっきりと美しい梢。

 


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枝先に実った淡黄色の実が

夕日を浴びて

ゴールドに輝いています!

 


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強い風が吹くと  

ひとたまりもなく 飛ばされてしまいます。

 


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ウッドデッキ上に転がるムクロジの実。

落下時には

果肉越しとはいえ

硬い種とハードウッドの衝撃が

少なからずあったことでしょう。

 

 


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同じく デッキ上で

危ういバランスで着地しているのは

おなじみギンナンさん。

 


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前回採集日から1週間経って

また そこそこまとまった数が地面に落ちています。

 


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この界隈 奥へ進むには

踏まずに歩くことは ほぼ無理というもの。

 

またトングを手に取り 

拾い集めること約15分。

たちまち レジ袋2個分の収穫ができました!

 


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ツワブキの黄色い花が

そこかしこで咲いています。

 

色の少なくなったこの季節の庭に

貴重な明るいアクセントをもたらしてくれますね。

 


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全然逃げないシジミチョウ。

これに限らず

蝶という蝶が これまでになく フレンドリーな気がするこの頃。

 

われわれの波動が上がったのか?

 


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シュウメイギク

次から次へと花のバトンを渡して咲き続け

 


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夕日を浴びて 

不透明であるはずの白い花びらが

なんとなく透明感を帯びているような…

 


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ハレとケで言うと

明らかに「ケ」状態の庭ですが…

 

 


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ところどころに 

ハッとするような紅葉の彩りを見つけたりして

秋の証左は盛りだくさんなのでありました。

 

 

浮世小路←→宇宙

 

ニューアルバム「縦横無尽」から

「浮世小路のblues」のMusic Videoが公開されました。

 

世を覆い尽くしている「茶番」を蹴散らす衝撃を感じます。

宮本さんはミュージシャンだから

こうやって伝えてくれたんだな。

 

池田監督の 映像としての具現化手腕が

何とも心強い相棒。

 

“ 浮世小路に真実の風が吹く

  …光あれ ”

痺れますね〜!

 

必見、必聴です!

 

 

 

 

 

 

中林洋子さんのこと。

1960年のNHKによる短編映画「街の女性の服と色と」。

(↑タイトルはこちらが正しいようです。)

 

レトロ好きなため

たまたまおすすめされた動画を

興味深く見ていたのですが

 

11:48ぐらいからのくだりで登場する

見るからに才気あふれる、理知的な美しさの女性に目が釘づけに。

 

 

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彼女の名は 中林洋子(なみこ)さん。

残念なことに

既に2001年に80歳でこの世を去られていますが、

調べずにはおられないぐらい

インパクトのある存在感です。

 

 

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知り合いのお嬢さん(という設定の多分モデルさん)に

サラサラっとデザイン画を描く洋子さん。

 

用いる筆記具は、

その頃発売間もない

内田洋行/寺西化学工業の

マジックインキ。

そう、こちら↓

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恐らく その当時の最先端!

 

 

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今見ても 素敵なデザインだと思います。

 

 


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完成したスーツの

エストあたりに

クラシカルなシルバー・ブローチでアクセントを添えて。

(なんとなくこれはジェンセンぽい気がします。)

 

撮影時のスタイリングも

もちろん彼女自身によるものなのは

間違いないでしょう。

 


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シンプル・シックと見せかけて

裏地はこの鮮やかな紅絹

 

 


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彼女のアトリエはこんな感じ。

真壁なのは もともと和室だったお部屋だからなのでしょうが

柱や鴨居・長押を

こんな淡いミントグリーンに塗装するなんて…!

 

今ならそんな人も居なくはないと思いますが、

これは昭和35年ですよ。

自分のセンスに絶対的な自信がないとできないこと。

 

 

ファッションのみならず

インテリアやブックデザインなども手がけた

時代の寵児でいらしたようですが、

もっと早くに生まれて 同時代を生きたかった!

作品の息吹にリアルタイムで触れたかった!

…と心から思います。

 

ヤフオク

彼女の自伝「セピア色の日々」を手に入れ

このところ少しずつ読ませていただいているのですが、

彼女の紡ぎ出す文章も

アートワーク同様 とても素晴らしいのです。

 

「貴女のためのアイディア」という

素敵な素敵なスタイルブックも遺されているのですが

こちらはほとんど市場には出回らなさそうで…

当時手に入れた方、また譲り受けられた方が

ほぼ手離さずに宝物として大事にしておられるのではなかろうか…

と推察しております。

https://made-in-wonder.com/item_detail.php?item_id=585

いつか機会があれば じっくり拝見してみたいなぁ。

 

 

痛快なのは、

流行色というものを構成上の縦糸にして作っている映像作品なのに

この洋子さまは

「流行色なんてものは無い。

 そんなものにあるのは 売らんかなの思惑のみ。」

とバッサリ斬り捨てていること!

 

格好良過ぎます…!

 

 

 

 

 

 

 

The Tiny Balcony Gardens

 

先日のチェルシー・フラワーショーで

今回初めて実施されたカテゴリーがこちらです。

Bunnyさん、

レポート動画をアップしてくださって

ありがとうございます♪

 

2m X 5mのバルコニーは

日本だとむしろ広い方だと思いますが、

ロンドン市内のフラット(アパートやマンションのような集合住宅)だと

標準的なのかな。

 

コンテストで選ばれた作品だけあって、

空間を実際以上に感じさせるアイデア

凝った植栽構成にいちいち肯けます!

 

蜜蜂のための

巣穴を設けていたりする作品があるのは

さすがです…!

お目覚め系ガーデン・デザイナー⁉︎

 

自分たちの作品においても 最早

小さなプランターや鉢を使うことはほとんどないのですが、

しっかり土の量を入れることができて

植物の根が十分に成長し得る

かなり大きめ&深めのプランターでの構成が

みなさんの基本となっていますね。

 

そうすることで

土のレベル=植物の植っているレベルが上にあがり、

地面にあるときとは違う楽しみが広がるのは

見逃せないポイント。

 

作業時の姿勢がラクというのもあるし、

その間近に椅子を置いて座ったときの囲まれ感が

一人サンクン・ガーデン(?)という感じで

ダイナミズムが生まれるのです。

 

実際に自分のバルコニーを

こんな雰囲気にしようと思うと、

搬入の大変さや

引越す折の面倒さを想像して

二の足を踏む向きも多いかも、とも思いますけれど

 

その苦労の何倍にも上回る

歓びが得られるのは 確実だと思います!

 

コロナ禍が通り過ぎたらやろう、

世の中が落ち着いたらやろう、

…というムードが大多数を占めているかもしれませんが

 

たぶん 受け身で居る限り状況は変わらないし

塞ぎ込ませたり

活動量を減らされたり

人との交流を少なくさせたり…

支配層とそのお追従者たちの狙いであるのは確かなので

 

いつかやろう、ということを

「今」やるのが

有効な一手だと考える次第です。

 

楽しみ、歓び、愛、思いやり、

他の生物への慈しみetc.…

そういう、彼らの苦手なことを

思いっきりやってやろうじゃありませんか!

 

 

そのあたりの大事なことを

YouTuberあおみえりちゃんが

上手に

しかも 熱く かつ 冷静に

まとめてくれていますので

よろしかったらご視聴ください↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忍び寄る秋

 

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日なたはジリジリするほど灼熱の暑さなのに

日陰は冷んやりとして心地良い…

こんな10月、ありましたっけ?

 

聞けば

太陽フレアの活動が強大になってるらしいじゃないですか。

 

相も変わらず

論点ずらしや3S政策真っ盛りの

スピン報道ばかりですけど、

知るべきことは

例えば そんなことなんじゃないのかしら。

 


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とは言うものの

この週末を境に 気温は急降下するらしいので

秋は確実に深まっていくのでしょう。

 

ナツハゼの紅葉が

少しずつ進んできています。

 

 


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葉っぱが強烈な日差しに傷められつつ…

なので

全体的にきれいきれいではありませんが。

 

下から見上げると

青空や白い雲バックに映える彩りが鮮やか!

 

 


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暗紫〜黒に 段階的に色づく

ナツハゼの実も美しい…

ブルーベリー的なお味らしいです。(未賞味)

 

 


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ジューンベリーの葉は

ところどころ黄葉し始めています。

 


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何年か前に見た

濃いめオレンジ色の見事な紅葉まで

辿り着ける葉はありますでしょうかね…

 

 


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アカシデの実が 秋色に染まってきました。

 

ホップのような形が

梢のアクセントとなる、

期間限定のお楽しみです。

 


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カサコソ感も高まって…

しばらくすると

榴弾のようなこの実が落ちて

種がバラバラに散る繁栄戦略なので

一部ではかなり不評ではありますが(笑)

 


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先代庭主が植えておられた

ピンクの八重秋明菊

 

だんだん広がってきて

良い風情です。

 


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絶妙な配置には 神の采配を感じますね。

 

 


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ワイルドオーツも

このような秋色に染まり、

風に揺れています。

 

ただ これも

次第にバラバラになる戦略なんでしょうね(笑)

 


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アイアンのフクロウさんの背後にある

ヤマモミジはまだまだ夏の名残りの緑のまま。

 

よく見ると

背景の細かい枝がフクロウのまつ毛に見えて

かなりラブリーなことに…

 

秋の深まりを

この場所でパチクリしながら

じっくり待っている

門番のような存在に思えます。

 

 

ホトトギス再評価

 

 

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久しぶりに訪れた あいあいパークにて

山野草がまとまって展示されていたので

しばし拝見。

 

ホトトギスも普段よりはバリエーションを増え やしているようで

この白花品種「秋月」には釘づけになりました。

 

 

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より清楚な 白花ホトトギス

 


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紅富士


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丸葉ホトトギス

葉のみならず すべてが丸っこい…

 


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紫酔

 


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妖精

 


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富士の雪

 


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斑入りホトトギス

 


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葉守で今咲いているのは

こちらの青光。

もっとブルーブルーしている個体もあると思いますが

だんだんこんな色味に落ち着いてきました。

 

自宅の庭に昔からあったのが

海老茶色混じりの品種だったので

若い頃は総体的にあまり好きになれなかったこの花ですが

次第に許容範囲が広がって

嫌いじゃなくなりました。

 

…とはいえ

秋の野山はともかく

どんな庭景色に馴染むのか、という点で

難しい花ではありますね…

 

花選びにおいてプロとして意識しているのは

「部分」と「全体」。

 

そして

過酷さを年々更新しているように思える気候との兼ね合い。

 

繊細な花も作りたい

花の生産者さんたちは恐らく

もっともっと苦悩しておられることでしょう。

 

秋らしい時期が

年々短くなってきているような気がして

無粋なことこのうえありませんが、

辛抱強くて 割とタフな

ホトトギスあたりの植物には

ぜひ気を吐いてもらいたいものです。