Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

黄砂にけぶりながら(下)

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少し視線を落とすと、

そこには

ミツバツツジの鮮やかなフューシャピンク!

 

中の「蕊」まで、隙のない美しさです。

 


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こちらも

例年よりずっと早めに咲いてきたのですが、

この近くの名所・廣田神社では

今年は更に早く花盛りをむかえていたのだとか。

そのため、

恒例の四月第二土・日の「つつじまつり」は

今年は一週前倒しになったようです。

 


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ドイツスミレ

 


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タチツボスミレ

 


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タイツリソウ

 


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日本タンポポ…と言いたいところですが

これは西洋タンポポ

 


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トリケトラム

 


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ムラサキケマン

 


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そのすぐ隣りでは

ヒメオドリコソウが負けじと参戦準備中(笑)

 

 

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何年も植えっぱなしのムスカリ

 


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ネオンブルーのレシュノルティア。

改めてその美しさにハッとさせられ、

少し摘んで 飾ってみました。

 


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ノスタルジックなラッパスイセン

 


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池の傍らでは

イカリソウが密やかに開花。

 

 

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一昨年のオープンガーデンの折に植えた

黒花のチューリップ 'ポールシェラー'。

 

植えっぱなしなのですが

施肥の甲斐あってか

いくつかつぼみが成長してきました!

 


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赤さの中にも

シックなダークカラーの気配が見え隠れしています。

 


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こちらは

先代時代からあると思しき赤いチューリップ。

 

このシンプルさに

懐かしい気持ちにさせてもらえるので

なんとなく大切にしています。

 

球根って すごいですね!

 


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一昨年のオープンガーデンご案内はがきと

ほぼ同じ絵面が撮れました!

 

それでも

よくよくこの庭景色を眺めると、

変化はいーっぱい潜んでいるのだと思います。

 

そんな庭をしげしげと見たい方には

ぜひ見にいらしていただきたいと考えてはいるのですが、

これまでのように たくさんの方々をお誘いして

いちどきにお招きするのは

現実的には そして オフィシャルには難しい、

というのが

現時点での見解でございます。

 

この件に関しては

また表明させていただくつもりですので

しばしお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄砂にけぶりながら(上)

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天気予報のおじさんが

室内干しを強く勧めるというほどの黄砂に

昨日から襲われている西日本。

 

 

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そんな中…

一脚のガーデンチェアの

傷みが激しくなってきていたことから、

今回 プチプライスのファニチャーを試しに購入し

組み立て後 好みの色にペイントしてみました。

 


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ターナーの「ミルクペイントforガーデン」から

選んだ色は「バタークリーム」。

ネーミング通り、なかなか美味しそうです(笑)

 

これまでの白から

あまりかけ離れてはいないものの、

このやわらかな色味は

春の庭にふさわしく

気持ちを浮き立たせてくれるチカラがありますね♪

 

 


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週末の雨をたっぷりもらった木々は

それぞれの進行に拍車がかかったようで、

 


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ジューンベリーが例年より十日ほど早く

開花し始めていたり

 


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桜’一葉’のつぼみが 次々と綻んできたり

 


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この種のサクラが

ソメイヨシノと同時期に咲き揃うのは

初めて目にする気がします。

 


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イロハモミジの芽吹きや

 

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目を覚ましたナツハゼ

 


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アオダモの新緑と花のつぼみ

(隣家の木ですが 楽しませてもらっています)、

 


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柿のやわらかでフレッシュな若葉などなど。

 

ほぼすべてのものが

本当にあっという間に展開してきたのには

うれしい驚きでいっぱいにさせられます!

 

隅に置けないんだから、まったく…!!

 

 

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気がつけば

物置壁面のグリッドに絡めたフジにも

生命の息吹きが復活!

 


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これは葉芽のようですが

見上げて見ると

花芽も思いのほかたくさんついていて…

 

 

どうやら

庭の妖精さんが秘術を用いてくれたので

このような結果が出つつあるようです。

…いつもありがとうございます!

 

 

ささやかな花の宴

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日曜日には天候が崩れるという情報を受け、

土曜日のうちに催した

実家の枝垂れ桜を愛でるささやかな宴。

 

気温も程よく上がって 暑からず寒からず、

絶好のお花見日和となりました!

 


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この庭に植えてから3年。

ひょろひょろだった幹は少ししっかりしてきて

枝ぶりも整ってき始めたように思います。

 

と言いつつ

樹形としてはまだまだ頼りないわけですが、

枝垂れてくる枝についた花々がもたらす華やぎ効果は絶大で

多いとは言えない枝数でも 

「それなり」以上にお花見の主役となってくれたのです。

 


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食後のデザートタイムは

陽光降り注ぐウッドデッキに出て楽しむことに。

 

お供は

早起きして作った、

桜餅と 小ぶりのずんだおはぎです。

 


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もち米を炊いて

半分には 食紅を少々混ぜ 粒あんを包み、

塩抜きした 桜の花の塩漬け&桜の葉の塩漬けで

ドレスアップしたのですが

市販のものより 塩味を残しているのがミソ…

いえ、シオ!(笑)

 

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残り半分のもち米で

小さな丸いおむすびを作り、

枝豆(冷凍)をすり鉢で擦って潰したところへ

今回は市販のずんだあんを少量混ぜて作ったあんを乗っけました。

 

ラップでくるんでおくと

容器に詰めたり 持ち運んだりがしやすくなるので

おはぎを作る際にはオススメですよ。

 

ピンクと若草色、そして白。

これが 花見だんごにも見られるように

春の遊山にはマストな色合わせなんですよね〜♪

 

 

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咲き誇ってきた紅乙女椿は

そろそろ終盤に向かい…

 


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桜に次ぐ主役の座を

チューリップたちに譲ろうとしています。

 


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柿の木の足元では

カラスノエンドウの花。

これから

草の勢いも本格化してくるわけですね…

 

 

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さて 一夜明けて…

外はやはり予報通りの雨。

(昨日の空には

驚くほどたくさんケムが撒かれてましたしね…!)

 

今日は

この旭山桜の盆栽を部屋で愛でることにいたしましょう。

 


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近くで眺めると

その透明感ある美しさは格別。

 

 

《限りあるいのち》に気づいたなら…

雨でも お花見せずにおくものか…!

 

色あそび

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…と言っても

いたって健全な、庭の楽しみのことでありまして…

 

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ドイツスミレはじめ、

ネモフィラ、ムラサキハナナ、ムラサキケマンなど

ブルー〜パープル系の花が咲き揃ってきて

 


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緑量の充実と併せて

「春めき」がどんどん展開中!

 


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先日ご紹介した

ライラック色のベンチまわりも

ちょっと見慣れてきて、よい感じ♪


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遠くに見ゆるは

お隣のお隣のお庭にあるモクレン

今年は

ハクモクレンミモザなどもまだ散らぬうちに

早くも美しく咲いてきたようです!

 


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近年記憶にないぐらい、

この春はあまり順番関係なく

一斉にいろいろな花が

カオティックに咲き乱れてきた感がありません?

 

 


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ふと思いついて

サラサボケの色と似たクッションを

ライラック色ベンチに取り合わせてみますと…

 


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あーら、

これも素敵じゃございませんこと…⁉︎

KENZOの花柄の世界っぼくて。

 

 

植物界の カラフル勢揃い具合に

負けてはいられない気にさせられる、

春光マジックにやられております(笑)

 

今期最後のゆずジャム

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メンテナンスに伺ったお客さま宅で

たわわに実っていたハナユズ。

 


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いつまでも木に残していると

養分を使い果たしてしまい

木が弱るため、

すべて収穫し尽くすことにいたしました。

 


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通常は 酸味のせいで

鳥たちにはあまり人気のない柑橘ですが、

木練りで甘味が少し生じたのか

くちばしで突かれていたり

中身を啄まれていたりするものもいくつか発見。

 


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お客さまにお許しを得て  (図々しくも)

3分の1ぐらいの数をいただいて帰り、

ジャムに加工することに…!

 

何度もご紹介しているので

またかとお思いかもしれませんが(笑)

 


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かいつまんで説明しますと…

 

刻んだ皮を二度ほど茹でこぼして

苦味を和らげたのちに

絞った果汁ときび糖を入れて煮ていきます。

 

水分を飛ばして

とろみがしっかりついたら出来上がり!

 


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パストリーゼ消毒をした瓶に

熱いうちに詰めて、

しばらく逆さまにして置くことで

ちょっとした密閉効果が現れます。

 

糖分は例によって極少量なので

「お早めにお召し上がりください」感はハンパないのですが…

ひと瓶は

優しいお客さまのところへ

急いで里帰りさせようと思います…!

 

 

花散らしの雨

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先週はじめぐらいから

春の最盛期を迎えていた感じの

葉守の十月桜。

 


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ソメイヨシノよりひと足早く、

十分お花見に堪える咲きっぷり!

 


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幸せ感に満ちた日々が

しばらく続いておりましたが…

 


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思いがけず

きわめて強い風雨に見舞われてしまった今日。

 

なすすべもなく 蹂躙されるばかり…

悔しいのう、悔しいのう。

 


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小径にたくさん落ちている花びらが

痛々しゅうございます。

 


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それにしても

横なぐりのひどい降り…!!

 


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クルマから玄関に入るまでの

ほんの五、六歩の間で

結構ずぶ濡れになってしまったほど。

 


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無数の雨粒がついたガラス越しの庭景色。

ソフトフォーカスとなって

なかなか幻想的な眺めなのでございます。

 


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ちょっと…激し過ぎかも。

 


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春まで落ちないだろうと思っていた、

ヤマコウバシのしっかりしがみつき葉も

強い雨足に撃ち落とされています。

それはもう、一網打尽といえるまでに…

 

 

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その後

少し小降りになった隙を見計らって

実家へ移動。

 

墓参のための花を摘むのが

目的のひとつです。

 

(バケツが ごく普通の

おしゃれとは言えないものなのは

「実家あるある」として どうかお許しを…)

 


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クリスマスローズスイセン'ガリル’、

スイセン'ジョンキル’、スイセン'マウントフット’、

スノーフレーク、バイモ、トサミズキ…

 

アクセントに

赤いゲウム(ダイコンソウ)を入れましょうか。

 


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最後に

咲き初めし ベニシダレザクラを手折って…

 

この庭を見守ってくれている人々が眠る墓前に

これほど相応しい花あしらいはちょっとない、

と自負しながら

手向けてきた次第です。

 

不思議なことに、

花を摘んで 墓地に赴き そこを離れるまでの間

ぴたりと雨はやんでいたのです。

 

なにか心と心が通じたようで

晴れ晴れとした気持ちになったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君の名は….

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毎年 自宅のスモールガーデンで

一重の盃状の

可憐な花を咲かせてくれる このツバキ。

 


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硬い蕾がぷっくりと膨らんでほどけ始め…

 


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開ききるまでは

ピンクの侘助のような風情もありますね。

 


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品種がはっきりわからないまま

ここまで来ましたが、

やはりどうしても知りたくなって

ネット上の図鑑などで調べてみることに。

 

 

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おそらく…ですが、

この子の名前は「秀蘭」です!

 

アメリカで作出された

八重咲き品種「ピーターパン」の

自然実生として

日本で生まれた品種…

だそうです。

http://aquiya.skr.jp/zukan/Camellia_japonica/Camellia_japonica_Shuran.html

 


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ツバキの花は

花びらを散らさずに

花ごとポトリと落ちるのですが、

こんな﨟たけた状態で

朽ちていくのを待っているのでした。

 


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ひっくり返してみると、

花びらと雄蕊が

根元で合着していることが

よくわかります。

 


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そうして

萼と雌蕊だけが こんな様子で残って

やがて実を結ぶ…という訳です。

 

自然の摂理の、

何という無駄のない美しさよ。