Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

今期最後のゆずジャム

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メンテナンスに伺ったお客さま宅で

たわわに実っていたハナユズ。

 


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いつまでも木に残していると

養分を使い果たしてしまい

木が弱るため、

すべて収穫し尽くすことにいたしました。

 


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通常は 酸味のせいで

鳥たちにはあまり人気のない柑橘ですが、

木練りで甘味が少し生じたのか

くちばしで突かれていたり

中身を啄まれていたりするものもいくつか発見。

 


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お客さまにお許しを得て  (図々しくも)

3分の1ぐらいの数をいただいて帰り、

ジャムに加工することに…!

 

何度もご紹介しているので

またかとお思いかもしれませんが(笑)

 


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かいつまんで説明しますと…

 

刻んだ皮を二度ほど茹でこぼして

苦味を和らげたのちに

絞った果汁ときび糖を入れて煮ていきます。

 

水分を飛ばして

とろみがしっかりついたら出来上がり!

 


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パストリーゼ消毒をした瓶に

熱いうちに詰めて、

しばらく逆さまにして置くことで

ちょっとした密閉効果が現れます。

 

糖分は例によって極少量なので

「お早めにお召し上がりください」感はハンパないのですが…

ひと瓶は

優しいお客さまのところへ

急いで里帰りさせようと思います…!

 

 

花散らしの雨

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先週はじめぐらいから

春の最盛期を迎えていた感じの

葉守の十月桜。

 


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ソメイヨシノよりひと足早く、

十分お花見に堪える咲きっぷり!

 


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幸せ感に満ちた日々が

しばらく続いておりましたが…

 


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思いがけず

きわめて強い風雨に見舞われてしまった今日。

 

なすすべもなく 蹂躙されるばかり…

悔しいのう、悔しいのう。

 


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小径にたくさん落ちている花びらが

痛々しゅうございます。

 


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それにしても

横なぐりのひどい降り…!!

 


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クルマから玄関に入るまでの

ほんの五、六歩の間で

結構ずぶ濡れになってしまったほど。

 


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無数の雨粒がついたガラス越しの庭景色。

ソフトフォーカスとなって

なかなか幻想的な眺めなのでございます。

 


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ちょっと…激し過ぎかも。

 


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春まで落ちないだろうと思っていた、

ヤマコウバシのしっかりしがみつき葉も

強い雨足に撃ち落とされています。

それはもう、一網打尽といえるまでに…

 

 

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その後

少し小降りになった隙を見計らって

実家へ移動。

 

墓参のための花を摘むのが

目的のひとつです。

 

(バケツが ごく普通の

おしゃれとは言えないものなのは

「実家あるある」として どうかお許しを…)

 


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クリスマスローズスイセン'ガリル’、

スイセン'ジョンキル’、スイセン'マウントフット’、

スノーフレーク、バイモ、トサミズキ…

 

アクセントに

赤いゲウム(ダイコンソウ)を入れましょうか。

 


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最後に

咲き初めし ベニシダレザクラを手折って…

 

この庭を見守ってくれている人々が眠る墓前に

これほど相応しい花あしらいはちょっとない、

と自負しながら

手向けてきた次第です。

 

不思議なことに、

花を摘んで 墓地に赴き そこを離れるまでの間

ぴたりと雨はやんでいたのです。

 

なにか心と心が通じたようで

晴れ晴れとした気持ちになったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君の名は….

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毎年 自宅のスモールガーデンで

一重の盃状の

可憐な花を咲かせてくれる このツバキ。

 


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硬い蕾がぷっくりと膨らんでほどけ始め…

 


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開ききるまでは

ピンクの侘助のような風情もありますね。

 


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品種がはっきりわからないまま

ここまで来ましたが、

やはりどうしても知りたくなって

ネット上の図鑑などで調べてみることに。

 

 

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おそらく…ですが、

この子の名前は「秀蘭」です!

 

アメリカで作出された

八重咲き品種「ピーターパン」の

自然実生として

日本で生まれた品種…

だそうです。

http://aquiya.skr.jp/zukan/Camellia_japonica/Camellia_japonica_Shuran.html

 


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ツバキの花は

花びらを散らさずに

花ごとポトリと落ちるのですが、

こんな﨟たけた状態で

朽ちていくのを待っているのでした。

 


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ひっくり返してみると、

花びらと雄蕊が

根元で合着していることが

よくわかります。

 


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そうして

萼と雌蕊だけが こんな様子で残って

やがて実を結ぶ…という訳です。

 

自然の摂理の、

何という無駄のない美しさよ。

 

 

カラフルな収穫を夢見て…

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葉守サテライトファーム(…実家とも言う)で

一昨年・昨年と

何種類かのじゃがいもを植えてまいりましたが

 


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今年もまた

さまざまな品種を取り寄せたり

先達の方から分けていただいたりして

バラエティが充実しました。

 


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植え付け前に二週間ほど陽に当てて

芽を出させるのがコツ。(…だそーです。)

 

小ぶりなのはそのまま、

大きめな種芋は

芽がそれぞれに残るように切り分けます。

(草木灰を切り口にまぶしつけて

腐敗を防ぐのをお忘れなく!)

 


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マルチングシートで覆った畝に

品種ごとに植えていきます。

 

この列は、タワラヤマゼラン。

 


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こちらは シャドークイーン

カラフルな収穫には 無くてはならないスターです!

 

 


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写真中央の畝で

すくすくそだっているのは 玉ねぎ。

 

左の列では

そら豆が徐々に上方向へ伸びてきています。

 


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種から育てたこのそら豆、

花をつけるまでに成長してきました!

楽しみ〜♪

 


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畑のまわりを見渡すと、

クマシデの足元には ムスカリ軍団。

 


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植えっぱなしの球根ですが、

施肥が効いているおかげで

毎年シュアな景色を見せてくれるのです。

 

 

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柿の足元では ネモフィラが花盛り。

 

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長年コツコツ増やしてきた

クリスマスローズの群植エリアでは、

予期せぬ交配により

微妙な趣きの花が出現しているのを発見。

 

一代限りとはいえ

なかなか面白いものです。

 


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リュウキンカはずーっと咲き続けていて、

新たなパートナーとのコーディネーションで

見せ場を作ってくれていたりして…

 

 

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石畳の隙間から顔を覗かせているのは

ハナニラ

 

春の庭には

ざっと見渡すだけでも

こんなうれしい発見が満ち満ちているのです…!

 

 

 

 

 

Magnolia Stellata

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この春もまた咲いてくれた、

自宅の道路ぎわに植えられているMagnolia Stellata(ヒメコブシ/シデコブシ)。

(わが家の子は、厳密に言うと「紅花ヒメコブシ」)

 


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まさに星のきらめきのような

美しい咲きっぷり。

 


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白花に比べると

華やかさでは圧倒的に分がありますね!

 


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"bunny-like"と誰かが言ってた

フワモコの外皮を脱いで

蕾がむくむく大きくなり、

 


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ついに綻びはじめる瞬間!!

 


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いつみても

春の生命力に感動してしまいます…!

 


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ひとつひとつの花は

わりと儚く色褪せて散ってしまうのですが、

次々と控えている蕾があるので

しばらくは幸せが続きます♪

 

 

成長しても8フィート(≒2.4m)止まりぐらいの

コンパクトな木なので

個人邸のお庭向きとは思いますが…

↑この動画にあるように

自然樹形だと わりと幅を取るようになるので

植え場所は要検討。

 

そして…

どういうわけか今年は

蕾を啄みに来るはずのヒヨドリたちをほとんど見かけないのが

ちょっと気にかかるところではあります。

 

先月までは普通にいたんだけどなぁ…

 

2011年の春、

ヒヨドリはおろか スズメに至るまで

鳥という鳥の姿が消えてしまっていたのが忘れられません。

 

ある因果関係を疑うことが

ただの邪推、あるいは勘違いでありますように…

 


あと

動画を引用させてもらった

gardenvilletvのCathrineさんとSusanさん

何年も更新が無いのが気にかかります…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライラック色のベンチ

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ついに塗っちゃいました…

先月 調色してもらっていた、例の塗料で!

(https://hamori.hatenablog.com/entry/2021/02/12/081000)

 


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ちょっと

映画「シザーハンズ」の

カラフルなご近所さんみたいに見えてこなくもないような…⁉︎

(こんな感じの ↓)

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ライラック色〜パープルのグラデーション

となるような

クッションを置いてみた様子。

 

どうですか?

 

 

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背後にバラの葉が繁ってきたら

真価を発揮するんじゃなかろうか?

 

正直、

公平な眼で冷静に見ることがなかなかできません(笑)

 


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ムラサキハナナがあちこちで咲いてきて

カラーコーディネート感は高まってきてますね。

 

ね…?

 


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緑量の増加とともに

徐々にこなれ感が出てくると思いたいです。

 

まあ、狙いは「非日常」なので

こなれる必要もないかもしれませんが。

 


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昨日ご紹介できていなかったのが

この十月桜。

 


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秋冬に楚々とした風情で咲き続けていた花よりも

ひとまわり大きく ピンク味が少し濃く変化している感じ。

 


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普通の桜に見劣りしないぐらい、

今年の花つきは優等生!

 


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かつて水栽培で楽しませてもらった

歴代のヒヤシンスは、

庭の地面におろして

このような密やかな花に様変わりしています。

 

いつのまにか群生地っぽくなってきましたね。

 

 

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↑ 今年のヒヤシンス水栽培の現在。

頭が大きく育ち過ぎて

寄りかかるものが欲しくなっちゃってる状態です。

 

こんなヘアスタイルのドラァグクイーンも居たような…(笑)

 

来年からは

身の丈に合った素朴な花を咲かせるんだよ…

 

 

Cherry and Apricot

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葉守では

暖地サクランボが

今を盛りと咲き誇っています!

 


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以前にも書きましたが、

このツインズ状態で咲くからこそ

あのサクランボらしい形状に実るのですね。

 


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なんと初々しい可憐さでしょう…!

 


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見上げれば

植えた頃のヒョロヒョロ具合が

既に思い出せないぐらい、

しっかりとした木に成長してきたのを実感します。

 


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こちらのアンズも

美しく咲き揃ってまいりました!

 

大木のイチョウと家屋に挟まれた立地なので

上へ上へと成長せざるを得ない

サバイバル本能を感じます。

 


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昨年 高い脚立に登って

橙色の実を収穫したことが思い出されます。

 

先の方までは手が届かないので

高枝切り鋏を駆使し、

結局は いくつか雨樋や地面に落としてしまいましたっけ。

 


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“濃き色”の萼と

淡い淡い薄紅色の 絶妙な取り合わせ。

 

平安時代の女御が身につけていそうな

小袖や袴の色に見えてきますね。

 


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この萼の色のおかげで、

遠目には

より華やかに見える効果があるような。

 

 

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割とポロリと外れてしまいやすいこの花。

 

花びらが散るというより

こんな風情で

花まるごと落ちてくるのです。

 


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↑おまけとして…

玄関の甕に投げ入れた、桃の枝のその後。

 

花つきがよく

楽しませてもらいましたが、

雛の宴終焉に合わせて 

そろそろ潮時かな…

 

華やかな様相を呈してきた

庭のあれこれに

主役を譲ってくれたのを感じます。