Hamori’s blog

ガーデンアトリエ葉守のひとりごとです。

迎春準備

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歳神様は12月31日の早朝にいらっしゃるらしく、

30日のうちにお正月の飾り付けをしておかなければ

その家は神様を迎える意思なしと判断されてしまって

門前で踵を返されるのだそう。

 

古来より

一夜飾り(大晦日に飾り付けをする)を良しとしないのは、

そういうことらしいのです。

 

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…ということで

30日のうちに 何とか設えることができた

葉守の玄関まわりでございます。

 

ドアの両脇には 根引き松の一対。

先日のNHK趣味の園芸朝井まかてさんのコーナーにおいても紹介されていましたが

この松飾りはやはり

雰囲気を厳粛に引き締めてくれる

ある種の結界でもあるのだろうと思います。

 

 

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ドア中央に付けたのは

ヴェロニカさん作のしめ飾り。

梅の古木の寂びた風情に  

生き生きとした大王松の常盤緑、

 そこにナンテンの鮮やかな紅色がプラスされて

潔くモダンな表情です。

 

そして

稲わらをあざないし縄の力強さが

日本のDNAとでも言うべき重要なエレメント!

稲作がすべての基本だということを

誰しも心の奥底で忘れてはならないのです。

 

 

 


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薩摩焼の甕(骨董)には

サンゴミズキとセンリョウ、

餅花をあしらった柳を合わせてみました。

 

全体的に ちと

赤が多くなりすぎた気もしないではありませんが、

新たな年を寿ぐめでたさ ということで…😊

 

みなさま

本年は大変お世話になり ありがとうございました。

お忙しいなか

当ブログもご覧くださいまして

心より感謝申し上げます。

 

どうぞみなさま お揃いで

良いお年をお迎えくださいませ。

 

来年も

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

雑草の叡智

 

ジェフ・ロートンさんの数ある動画で

少しずつお勉強しているのですが、

今回のは

いわゆる「雑草」は

その土地土地にとって必要なものが生えてくるのだというお話。

 

例えば 根の形態。

スパイクのような直根が地中に伸びて生えるものは

やがて枯れたのちに

硬すぎる土をほぐせる状況を生み出し、

またヘアネットのようなような細い根をわずかずつ広げて生えるものは

柔らかすぎる土を徐々にまとまりのある状態に変えていくのだと…

 

マメ科の植物たちは

環境にとって重要な窒素成分を土にもたらしてくれたり…

 

すべては

“地球を修復していくため”の叡智に溢れている訳です。

 

そう

もともと完全無欠のシステムが

ここにはあった!

 

そのことに気づくかどうかで

われわれの行く先は

大きく二手に分かれてしまうのでしょうね。

 

 

今年も余すところ二日。

来たる2020年が 心清い時代の幕開けとなりますように…☆

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマス・プレゼント

 

↑含羞の人・宮本浩次が サンタ帽を被らされて…

…可愛い。

 

それにつけても、

ソロ元年の今年

心を抉るような名曲、名歌唱を連発しているというのに

紅白へ 昨年からの連続出場をさせない

NHKの「どセンス」には畏れ入る。

 

どうしたって枠からはみ出してしまう、

けれど

どんなにか「歌謡曲」に憧れ

焦がれているであろう

宮本浩次の“心根”を

何で解ってやらないのだろう…?

まさに 無粋極まりなし!

 

老婆心ながら、

彼には

椎名林檎が言うように

 

「こんな時代じゃ手間暇かけようが
  かけなかろうが終いには一緒くた
  きっと違いの分かる人はいます
  そう信じて丁寧に拵えてましょ」

    (←「人生は夢だらけ」の歌詞より)

 

と思って

信念を貫いていただきたいものであります。

 

(いや 本当に

自分でも 事あるごとに反芻して

このフレーズには

勇気をもらっておるのです。)

 

メイキング映像の中で

宮本サンタが

高層ビルの屋上からだと

星空がすごく綺麗なことを教えてくれていました。

(人工的な光源の はるか上空にあるから。)

 

高みを目指そうぜ…!

というメッセージを込めた

ファンや心ある人々へのクリスマス・プレゼントなのだと

勝手に解釈することにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柚子の贅沢

 

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冬至の今日。

葉守の花柚子の実付きが良くなかった今年、

お庭のお客様からうれしい到来物が…!

(毎年 豊作となる、

何ともうらやましいお庭なのです)

 

 

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早速 お風呂に浮かべて。

 

 

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香りと色彩と触感を

たっぷり楽しませていただきました。

 

 

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ヘタが上になってる方が

フォトジェニックでいいかと思いきや…

 

 

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微妙な空気層の位置関係から生じる

浮力の作用によって(?)

絶対に反転しちゃうんですね…!

 

これまで意識していなかったけれど、

これは必ずそうみたい。

  

 

ところで

柚子の香りの中には

なにがしかの松茸フレーバーが潜んでいる…と

お思いになりません?

 

 

 

冬雨の庭

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先日NHK BSの番組で見た神宮外苑の並木が

その黄金のカーペットのような落ち葉とともに

あまりに神々しく美しかったので

ますます好きになったイチョウの木。

(↑画像は その「ニッポン印象派」サイトより)

 

あの並木をなすイチョウ

新宿御苑の一本のイチョウの種から

育てられた苗木だったのですね。

 

そして そのマザーツリーは

今も元気に存在しているのだと…

生命力の強さに、感服。

 

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しばらく楽しませてくれた

葉守のイチョウの黄葉も

そろそろ終盤を迎えようとしております。

 

 

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冷たい雨に打たれて…と言いたいところですが

わりと温かい雨なので 気分は出ませんね。

 

ウッドデッキ上は

イチョウムクロジの落ち葉が

ちょうどせめぎ合っていて

賑やかなこと。

 

また晴れて乾くまで 掃除は無理!

と言い訳できるのは

ちょっとうれしかったりして。

 

 

 

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4日目のヒヤシンス水栽培。

 

 

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そうっと覗いてみると

根っこが出てる出てる!

何て言うか…バカボンのパパ状態(笑)

 

 

年末進行の只中

メンテナンスにお伺いするスケジュールが

おかげさまでギッチリ詰まっており、

雨になっても先送りができないので

この時期 基本的に 天気の崩れは困ります。

 

雨自体は植物にとっては福音なので、

降るなら ぜひ夜中に、

とお願いしたいです…!

 

 

 

ヒヤシンスの水栽培

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今月半ばぐらいまでがタイムリミットである

水栽培のスタート。

もう猶予がないので

行方不明の専用ボトルの捜索は諦めて

amazonの軍門に下ってしまいました。

 

↑このちょいとレトロな出で立ちの

オーソドックスな形状が良いのです。

 

 

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何年か前の

スタートから2か月ぐらい経ったときの様子。

 


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庭景色が寂しくなるこの季節、

春への息吹きが間近に観察できる水栽培は

心温まる良きシステムだなぁと思います。

 


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容器については

球根が水に落っこちさえしなければ

実は何でもよく、

ペットボトルを加工したりするアイデアもあるようで….

 

ただ インテリアに馴染むかどうかは自己責任で(笑)

 

 


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上に出てくる葉や茎や花もさることながら

下へ下へと伸びる根も

十分鑑賞に値しますね。

 

 


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ボトルを覆って暗がりにし、

根っこがうまく伸びていくようにお膳立てするのがコツ。

 

厚手の紙袋とかでもよいけれど

元々入ってきた箱をとりあえず利用してみました。

 


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さらに 何となく蓋を被せて。

早く育ってくれますように…☆彡

 

 

 

病葉(わくらば)と朽葉

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メンテナンスに伺ったお宅で

ふと見上げると、

とてもレーシーな美しい葉っぱが。

 

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虫の大好物・オオデマリの葉が、

葉脈を残して

ほぼ食べ散らかされているのでした。

 

 

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微妙な紅葉具合との合わせ技で、

なんて綺麗なのでしょう…!

 

彼奴等の食べ進み具合がわかるこんな一枚は

ずっと眺めていても飽きないですが…

いかんいかん

作業中だった…(笑)

 

 

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葉守に戻って 雨戸を開けると…

目に入って来たのは 

イチョウの黄金!

 

色づきが遅れていた今年。

しばらく 観察する間もなく慌しさに取り紛れていたら、

急にキターー!!…という感じ。

 


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樹下 半径3メートルぐらいを中心に

散った黄金葉が地面を覆っています。

 

 


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散って来たての鮮やかな黄色から

だんだんフェイドしていく段階がわかる、

何とも見事なグラデーション…

 

次第に

朽葉色の割合が増してくるのでしょうが…

 


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名バイプレイヤーである

アンズやネジキによる彩りも忘れちゃならないですね。

 

微妙な黄葉と紅葉、

多様性が織りなす初冬景色の何と豊かなこと。

 


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ガーデンパン(水受け)の中まで

この通りの吹き寄せに。

 

もう少しで

すっぽり埋もれてしまいそうな…

 


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冬紅葉の色彩の優しさと 

雲間から時折射す 柔らかな薄陽。

 

その只中に身を置く、ひとときの幸せ!

 

…落ち葉掃除のことは

今は考えないようにしようっと。